- 2024年9月19日 12:44 CAT :
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スーパーサイヤ的ネオエクスデスのダミーターゲットを叩き潰したい~後編
前回までのあらすじ!!!
と言う事で、人生において一番影響を受け、且つ人生において一番好きな漫画「寄生獣」の素晴らしさを、ネタバレ0で語ってみるよ!
昨日の記事で、「寄生獣」と言う漫画が凄いって話をチョッと書いたけど、じゃあこれと言った見どころがある訳じゃあないのか。などとは思わないで欲しいという話をしましょうか。
こんなに隅々まで丁寧に作りこまれた作品が無いと言った事に付随するんだけど、とにかく全10巻の物語が本当に一切無駄なく完璧に作りこまれているという点に注目してもらいたいです。
漫画作品の評価をする上で面白さ、画力、以外に構成力ってやつがあると思う。
ダラダラと締まりなく長々書くより、決まったページ数(もしくは話数)の中でキレイに物語をたたむ方が何百倍もパワーがいると思ってる。
その上で、このキレイにまとめる構成力ってやつは長ければ長いほど難しい。
言ってる事が矛盾しているように感じるかも知れないけれども、そう言う訳じゃあない。
構成力と言う観点で見るのであれば(↓)のような感じになる。
「特にまとめる訳でもなくダラダラ長々やる」 < 「決まったページ数内でキレイに自分の想定していた物語をたたむ」 > 「決まった話数内でキレイに自分の想定していた物語をたたむ」
要は、その構成をどこまでの範囲で行えるのかと言う話。
最初から最後まで中だるみも一切なく、不要なページもコマもなく作られた30ページの短編って途轍もなく凄いけど、同じく一切の中だるみもなく不要なページやコマが全くなく100巻で完結した漫画の方が凄いと思ってるんだよね。
ただ、100巻単位の漫画でそんなもの見た事ない。
おそらくこの観点で見た時の最もキレイに構成されていて、最も長い物語が今のところ「寄生獣」だと思う。
いや「ヒストリエ」だったんだけど、こちらはおそらく完結しないと思うので・・・だとしたら、「寄生獣」かと。
勿論、30巻あって全く中だるみしないで最後まで面白い漫画は沢山ある。
ここ最近読んだ「東京喰種」だってずっと信じられないくらい面白かったし、「約束のネバーランド」とかも20巻でここまでキレイに完結させられるとか作者化け物かと思った。
でも「寄生獣」は多分違うんだよ。
作者が考えうる中での最もいい形の構成を考えて始め、そして10巻で予定通りそこまで到達して完璧な状態で終わった稀有な漫画。
この手の話ではよく「デビルマン」が挙げられる。
確かに「デビルマン」は奇跡の作品だと思ってる。
あの圧倒的に壮大な物語を単行本5巻で完璧にまとめ上げたんだからそりゃあ奇跡の作品だよ。
でも、永井豪先生は、最初からその5巻の構想で始めていたかと言うと疑問が残る部分がある。
「寄生獣」でも一部、おそらく作者が今後のために残していただろう伏線で一つだけ回収されなかったものがある。
最初からその展開を考えていたのか、人気が出たため伸ばすために入れ込んだのかは分からない。
でも、結局その伏線は回収しないまま、物語は完璧な形で完結した。
個人的には、伸ばそうと思えば伸ばせる余地を作ったけど、やはり作品の完成度を優先して当初の形での最後を迎えたんだと思ってる。
・・・長々となってきたので、最後にまとめておこう。
「寄生獣」と言う作品は、革新的な何かを使用せずにひたすら重箱の隅の隅まで丁寧に作りこまれた最高に面白いエンターテイメント作品であり、構成や展開に一切の無駄がない完璧な形を保ったまま完結し、しかもオレの知る中でそれを最長期間保つ事に成功した奇跡の漫画。
と言う事にしておきます。
って言うか、うだうだ言ってないで、取り合えず読め。
結局、その結論になってしまった。
これ冷静に考えて、あのラジオ中に語り倒してたら、1時間以上一人語りになってたから、これで良かったのかもしれない。
理論の言語化と言う奴ですな。
長々と失礼しました。
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