2024年9月18日 12:57 CAT :
       

スーパーサイヤ的ネオエクスデスのダミーターゲットを叩き潰したい~前編

「寄生獣と言う漫画の面白さについてネタバレ0で語ってみよう」

と言うオモシロテーマについて、1ミリも良い感じに語れなかったことが、ぬとらじから1夜明けた今、強烈な後悔と自己嫌悪となって襲ってきている。(記事書いてるのは9/14)

あれだけ「人生で一番好きだ!」とか「人生で一番影響を受けた」とか宣っておいて、こんな体たらくで良いのか?いや良いはずが無い。

はい。反語表現で決意表明してみたところで、人生において一番影響を受け、且つ人生において一番好きな漫画「寄生獣」の素晴らしさを、ネタバレ0で語ってみるよ!

以前、「取り合えず、これは読んでないとダメだろマンガTOP10!!」と言う記事の1位で、当然のように「寄生獣」を上げていたわけだけれども、その際にも、実際じゃあ、この漫画の何が凄いのかという点を全く語っていない。

読めばわかるよ。じゃあないんだよ。

読みたくなる話をする必要があるんだよ。

今回についてはネタばれないので、特に配慮もなく語っていくよぉ~

まずこの漫画は、画力的に高い訳でも、物語性が高い訳でもない事を最初に明言していこう。

例えば、大友克洋が登場したことによって(もっと言えば、メビウスの登場かも知れないけど)漫画表現にはイノベーションが起きた。

今でも、大友以前と大友以後と言われる。

手塚治虫と言う神様が漫画と言う文化を生み出した。

手塚治虫以前には、漫画と言う表現が文化としてほぼなかったと言われている。

その観点で行くと、「寄生獣」が漫画史において取り上げられることは無いと思う。

「AKIRA」は漫画史の教科書として読まなければいけないかもしれないけど、「寄生獣」はその立場にはなりえない。

絵柄も表現も、物語の展開も革新的なものは何一つない。

ただこれまでの歴史の流れの中にあるべきしてあった作品なのに、その物語の構成と展開だけで歴史的作品を超える面白さがある。

これが「寄生獣」と言う漫画が途轍もない所なんだと思う。

手塚治虫と言う漫画の神様の作品。その中でも教科書の1ページ目に必ず載るであろう「新宝島」を読んで、果たして今の子どもたちが胸をときめかせるかと言う話ですよ。

100年前のオリンピックの世界記録は、今では中学生の大会にも抜かれる。

でも、100年前のオリンピックではその記録を出した選手の名前は残ってる。

そんな感じなんだと思う。

別に凄い記録を出したわけでも、革新的な走法や技術を編み出したわけでもなく、その時代にあるものでその時代にあるであろう記録を出しただけなのに今の時代でも凄い。

そんな奇跡の作品が「寄生獣」なんだよ。

正直な話、例えばセンス的な意味で、誰もやってこなかった新しい展開や表現、演出などがある訳じゃあない。

でも一つ一つの物語と構成を途轍もなく丁寧にしっかり作りこむことで、圧倒的面白さを実現していた。

これが如何に途轍もない事か。

そして、逆に言えば、だからこそ作品自体に普遍性があるとも言えるのかもしれない。

と言った所で、話が長くなってしまったけど、もう少しだけ語りたいので、残りは明日にします。

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