- 2025年1月21日 11:11 CAT :
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新春の読書感想文 第2弾 「極悪女王」を見ての感想 2年ザクロ組 しもたろうに
2日続けて映画とかの感想書くなんていよいよネタに尽きてきやがったな感が強いけれども、こればっかりはしょうがない。
書かずにいられない訳ですよ。
と言う事、今日はこちらを見ました。
「極悪女王」。
女子プロレスってほとんど見たことがない。
プロレスオタレベルでハマりまくってた頃、深夜にやってるのを少し見たことがある程度。
何か、豊田真奈美って選手と井上京子、伊藤薫と言う選手が、ラスカチョみたいな名前のグループと抗争してたみたいな感じのストーリーだったような気がする。
その時に、WWEもびっくりなくらいのあまりにも過激な試合内容に「コレは・・・チョッと合わないかも」と思った記憶はある。
記憶がクソ曖昧。超うろ覚えなので名前とか色々間違ってたらごめんなさい。
ただ何か、金網デスマッチで金網のトップ(ラダートップだったかも)からフットスタンプしてて「内臓破裂しますやん!」って衝撃を受けたのは記憶にある。
まぁそんなもんですよ。
当時オレは三沢が大好きで、NOAHにぞっこんになりつつ、全日、新日プロレスの地方興行に胸を躍らせてた。
そんな感じなので女子プロレスの話か・・・と話題になってるのは知りつつ、何となく敬遠してた。
これが「三沢光晴物語」だったら、イの一番に見ただろうけども。
と言う前提をまず謝っておきたい。
ホント女子プロレスを下に見てたとかそう言う事じゃないんだ。
ただ三沢光晴と言う人が好きすぎて好きすぎてどうしようもなかっただけなんだ。
女子プロレスを敬遠してしまっていて本当に申し訳ありませんでした。
と、声高に叫びたいくらいこの「極悪女王」はクッソ面白かった。
ドラマだと言う事を忘れてしまうくらい試合がリアルで面白いし、興奮が止まらない。
選手の体が細すぎるみたいな事を言う人はいるかも知れないけど、それはそれで良いじゃないか。
ちゃんとプロレス然した見せ方してくれていたんだから。
んで、覚醒した後のゆりあんの演技よ。
マジでダンプ松本かと思った。
オレは世代的にはブル中野とアジャ世代で、メディアでよく目にしていたヒールはこのご両名だった気がするんだけど、ダンプ松本ってこの人たちの元祖なんだね。それすらも良く知らなかった。
もうね・・・コレは・・・何と言うか・・・
はっきり言うと、どうこう語るもんじゃねえよ。
プロレスってのはな、体の芯からかぁあああッと熱くなって、知らん間に大声で応援して涙するもんなんだよ。
そしてそれを、ドラマで物凄く上手く表現していた。
昭和のプロレス興行とか、会社の感じとかもスゴイリアルに描かれていた。
多分もっとメチャクチャだったんだとは思うけど、エンターテイメント作品としては相当限界まで描いてくれていると思う。
ファンの間でタブーとされている「ブック破り」みたいなワードが普通に作中で出てくるし。
大好きな漫画「アグネス仮面」ってやつでもかなりリアルなプロレス界が描かれていたけど、それに匹敵するレベル。
しかも、こんな無茶苦茶漫画みたいなストーリーがある訳ねえよ。と思って調べてみたら、ほぼ全て実話でやんの。
ラストの引退試合で、ダンプが「お前とは敵だけじゃ終われねえんだよ!」と叫んでヒールを捨ててかつての朋友長与千種とタッグで試合するとか、流石に泣かせるために作ったフィクションだろと思ったよ。
でも、YOUTUBEでその引退試合見つけた。
全女公式が出してる動画さんで。
セリフまで含めて全部ホント。
「55年組にしか見せられないプロレス見せてやる」も本当に言ってた。
こればっかりは制作陣の皆さんに申し訳ないけど、どうしたって本物の方が感動がでかいので、この試合を見るなら「極悪女王」視聴後に見た方が良いと思う。
やっぱり本物はすげぇよ。
実際にこの当時、全女を追ってたファンは全員号泣しただろうね。
この時の会場のボルテージが限界を遥かに超えていたのは想像に難くない。
その辺の事知らないオレでもウルウルしてしまったもん。
この現場にオレも居たかった・・・
ダンプ松本。最高のプロレスラーじゃねえか。まぢで。
そりゃあ映像作品として言いたい事もたくさんあるよ。
家がドリフのコントみたいに壊れるシーンでそれはないでしょって思ったとか、構成が6話で髪切りデスマッチ以降をあと1話使ってほしかったとかさ・・・
でもそんなもの全部しゃらくせぇ。
何冷静に論評してんだ。てめぇがプロレスの何を知ってんだボケ。って話ですよ。
プロレスってのはもっと「ああああああああああ!!」ってなって「うおおおおおおおおおおお!!」ってなって終わった後、呆然と空中を見ながら泣くもんなんだよ。
そんな事も含めてホントにプロレスだった。
この歳になってもまだ心を燃え上がらせてくれるプロレスって素晴らしいよね。
いやしかし、オレが女子プロレス見て「コレは見るのキツイな」と思った超過激路線の元凶も、このダンプ松本だったとは・・・
女子プロレスのストーリーにもメッチャ興味が湧いてきた。
ヒールが本当に悪役じゃない事も分かってるつもりだし、キャラだと言う事を理解してる。
それでもあまりにも危ない技かけているのはもう見たくない。
以前は、三沢が小橋に対してエプロンから投げっぱなしのタイガースープレックスした時とか立ち上がって声が枯れるほど歓声挙げてた。
三沢がタイガードライバー91やタイガースープレックス85を封印したことに対しても「封印解けよ」と思ってた。
でも、そんなファンの要望のせいで危険な技が乱発されるようになり、実際に三沢だけじゃなく、高山も大谷も体を壊してしまった。
ファンが悪いと一概には言えないけれども、三沢の事故についてオレにも少なからず責任があると思ってる。
オレは人の死に様を見たい訳じゃない。
そして、誰よりも受け身の上手かった三沢が試合中の事故で亡くなった事をきっかけにプロレスを見るのが辛くなってしまった。
小橋が三沢に断崖バーニングハンマーを仕掛けた時にオレが最高に興奮したからだ。みたいな良く分からない自己嫌悪にも陥った。
何かその辺りの事を思い出しつつ、ダンプ松本が過激路線に拍車をかけて行く展開に対してチョッと複雑な思いを持ったことも事実。
だからこそ引退試合の後のエキシビジョンで、長与千種とタッグを組みベビーのような試合をしたダンプ松本の心情に対してホントに涙が溢れてしまったんだよ。
ドラマでは数時間だけど、現実では年単位の時間が経ってる。
その間誹謗中傷に耐えながら、ファンの期待に応えるためヒールを演じ続けたダンプ松本のプロ魂。
素晴らしいの一言しかない。
この物語を見て「あーだ」「こーだ」と文句付ける奴は「正気か!?」と思ってしまう。
とは言え、オレも「三沢光晴物語」があってそれを見たら、「川田こんなんじゃねえよ」とか「秋山の扱い酷くね?」とか「田上舐めんなよ」とかモノ申したくなるかもしれないしなぁ~
いや今度は是非「栄光の箱舟 三沢光晴」を!!
・・・気が付けば物凄く長々と書いてしまっていた・・・
いつもみたいに3日くらいに分けてやろうかなと思ったんだけど、この思いは細切れにしたくないので、今日のところは久々にクッソ長文のままにしておくよ。
語るもんじゃねえと言いながらメチャクチャ長々語ってしまった。
しかしまぁ、何と言うか、2日続けてこんな心揺さぶられるものを見れるとは、人生まだまだ豊かになりますぜぃ。
最期に関係ないけど、何となく未だに聴くだけでウルウルしてしまう「スパルタンX」での三沢の入場シーンを置いておこう。
三沢小橋のGHC戦。オレが現役で見てた中で最高の試合だった奴。
小橋の物語と三沢の物語、そしてそれが交わった瞬間。
どちらの選手も好きすぎて泣き叫びながら観戦したんだ。
その物語は「極悪女王」と比べて引けを取らない。
何だったら、リアルタイムで追ってた分こっちの方が万感の思いが強い。
ごめん。結局、オレは三沢が好きかも知れない。
こればっかりはホモと言われても良い。
実際、男として惚れているんだよ。
何か横道にそれてしまったけど、このドラマはホントに最高。
そして、ダンプ松本は最高のプロレスラーだ。
それは間違いない。
未視聴の人は絶対見た方が良い。
見ないと人生を損するよ。きっと。
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