- 2025年3月26日 11:11 CAT :
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あいつの瞳は光り失せた 燃えくるう心は操れない
ここ最近、「バガボンド」を読み直している。
人間と言うか、人生と言うかそんな壮大なものを何だか見直すきっかけになるようなスゴイ物語。
イノタケ先生は途轍もなく壮大なものを描こうとしていたんだろうな。
そりゃあ10年の休載もうなずけますよ。
まだ宍戸梅軒と闘ってるところだけど、それでコレだけの世界観出してしまったら、最後どうなるのやら・・・
ちなみに、原作の吉川英治版は読んでおりませんので、どこまでが「バガボンド」オリジナル設定なのかは分からない。
多分、小次郎の設定はオリジナルなんだろうなと思うけど。
そんな感じで、心をぐわんぐわん揺さぶられているんだけど・・・なんかこの漫画を読んでると違和感を感じる。
その正体が一体何なのか良く分からない。
何なんだろう・・・
何か違和感があるんだよなぁ。
と思ってたんだけど、答えが分かった気がする。
絵に動きがないんだ。
当たり前の話だけど、イノタケ先生なんて画力で言えば日本でトップクラスなのは誰も異論はないはず。
実際に1コマ単位で芸術レベルの絵が展開されている。
でも、その全てが1枚絵なんだよ。
何と言うんだろう・・・オレが漫画を読むときに「うおおおおおおおおおおおお!!」ってなるカッコいい動きのある絵がない気がする。
1枚1枚の絵は本当に素晴らしい。
均整の取れた肉体美と細部まで書きこまれた緻密な絵、そして構図。
全てが「これ週刊連載?嘘だろ?」と言うレベル。
ただ、オレが好きなのは多分マンガのコマの中で動いてる絵なんだと思う。
マンガに描写する瞬間に、コマの中でキャラクターが動いてしまっているので当然パースはおかしくなるし、バランスも変になる。
でも力が乗ってて、明らかにキャラクターが動いてる。
そんな絵が好きなんだと思う。
「バガボンド」ではそう言ったバランスの崩れた絵が全くない。
まぁ意図してそうしてるんだとは思うけど、個人的にはもっとハチャメチャにキャラクターが動き回ってる絵の方が好みなんだろうね。
そういう意味で一番大好きな絵は「山田芳祐」先生だよねぇ。
あと(↑)の話をしておいて矛盾するかも知れないけど、バランスが取れてるのにキャラクターが動いてる漫画ありましたわ。
「ドラゴンボール」。
鳥山明は別格と言う事か・・・
ここまで書いてて「じゃあAKIRAはどうだったんだろう・・・」と気になりだしたので、バガボンド読み終わったら、次は「AKIRA」読もうかなぁ~
「誰が言ってんだ」と言うツッコミはご容赦いただきたい。
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