2026年9月4日 12:12 CAT :
       

私の心はそれでも進んでいく

映画の歴史において燦然と輝く永遠の名作。

ジェームスキャメロン監督の「タイタニック」。

その評価について、異論をはさむ人は多分いないと思う。

ただ、よくSNSとかで見かけるのが「どこで感動したか」と言う話なんだよね。

正直な話、ジャックとローズの恋愛パートで感動したと言うヤツとは、絶対に気が合わないと思ってる。

って言うか、ジャックとローズの恋愛で泣いたと言うヤツ見た事ねぇよ。

一応、「タイタニック」はリアルタイムに映画館で見た・・・ような気がする。

その後、あまりにも感動して当時のVHSボックスも購入した(と言うか、買ってもらった)気がする。

中学生だったかな・・・高校生じゃなかったな。

その時からオレは、ジャックとローズには興味がなかった。

ただ、オレが映画館でアホほど泣いたのは、船が沈没する時の音楽隊のシーンだった。

「これで終わりにしよう。」と言い演奏をやめ、それぞれが逃げようとする中、バイオリンが一人で演奏を始める。

その音を聞いて、残りのメンバーも戻ってきて、演奏を始める。

「やめよう。誰も聞いていない」「いつもと同じさ」と言うセリフ、そして、こんな極限状態において少しでも心の安らぎになればと演奏を続けた音楽隊の姿に涙が止まらなかった。

嫁と結婚する前、たまたまタイタニックの話になった時、嫁が「あの映画の何が良いのか分からない。ローズ見てたらイライラする。唯一良いと思うのは、音楽隊のシーンだけだよ。」と言ったのを聞いて「分かってるじゃないか!」と思ったのを思い出す。

子どもが生まれてから改めて「タイタニック」を見直したことがあった。

その時にもやっぱり、ジャックとローズに何も感情移入は出来なかった。

でも、沈没する船の中で、子どもにおとぎ話をして寝かしつけているお母さんの姿に涙が止まらなかった。

おそらく3等客室に居たいただろう貧困層の親子。

自分たちが乗れる救出ボートなどないだろう事を理解した上で、少しでも子どもが安らかに逝けるように、穏やかにおとぎ話をする母親の姿に感情が揺さぶられて仕方がない。

子どもがさらに大きくなった時、もう一度、「タイタニック」を見直したことがあった。

その時にもやっぱり、ジャックとローズに何も感情移入は出来なかった。

でも、沈没する船の中で、ベッドで2人で死ぬ事にした老夫婦の姿に涙が止まらなかった。

彼らは部屋の感じから1等客室に居たはず。

だとすれば、優先的に救出ボートに乗る事が出来ただろうに、自分たちの席を子どもたちに譲り、2人抱き合って死ぬ事を選んだ。

その穏やかな二人の姿を見るに、何とも言えない気持ちになった。

映画として成り立たせるためジャックとローズと言う2人にスポットを当てざるを得なかっただろうことは想像に難くない。

ただ、ジェームス・キャメロン監督が描きたかったのは、若い男女の恋愛だけではなかったと思う。

2000人以上が乗っていたタイタニック。

その2000人それぞれに、人生があり、2000通りの結末があった。

数々の悲劇的ドラマを内包した上で、このタイタニック沈没は今も、多くの人の心に残っている。

それを描きたかったんだと思う。

だからこそ、細部までリアリティを追求し、デティールにこだわった。

何より凄いのは、ジャックとローズこそフィクションの存在だけれども、上記の音楽隊も親子も老夫婦も全て実在していて、実話だと言うこと。

いつ見直したとしても、新しい発見があり、新しく感情を揺さぶられるシーンがある。

だからこそ「タイタニック」は永遠の名作としての地位をゆるぎないものにするんだろうと思う。

何か「タイタニック」を金曜ロードショーですると言う事で、チョッとだけ、感想を書いてみました。

ハイ。

そして、もう一度見直したいなぁ~。と。

上記のVHSボックスとは別で、DVDも持っておりますのでな。

このシーンは心底どうでもいい。

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