- 2011年1月22日 23:10 CAT :
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結局、落ち着く所は彼岸島なんだろうが。メス豚が。
今話題の「進撃の巨人」を読んだ。
3巻とは言え、大人買いだ。
絵が下手とか言う人がわんさかいるけど、これは下手なんじゃあないと思う。
確かに、まだまだ改良の余地はあると思うけれども、マンガの画力としては、下手ではないと思う。
マンガを描く。
という作業に、「絵の巧さ」は必要なくて、「マンガを描く巧さ」があるんだから、それでいいじゃないか。
なんせ、吸い込まれるように読んでしまうのだから。
で、内容についてなんだけれども、ここについては、何だか過大評価な部分があるような気がする。
何か、この「ナウシカ」の延長線上にあるようなタイプのマンガなら、もうすでに「暁星記」と言う圧倒的名作が誕生してるわけで、どうしても、「暁星記」に比べて世界観の作りこみが甘いような・・・
あと、展開があまりにも遅い。
一見、スピーディーに展開してるように見えて、1巻後半から3巻まで同じ一日の同じ場所の展開と言うのは・・・これが、最終決戦と言うなら分かるけれども、まだ、序盤の何の複線も回収されてない状態のエピソードだからなぁ~
みたいな感じで、どうしても「暁星記」と比べてしまう。あと、巨人ではないけれども、人間を食べる絶対的存在との戦いと言う点なら、我らが「彼岸島」があるじゃあないか。
初期の頃の「邪鬼」の描写と、この作品の「巨人」の描写もかなり似てる。
壁の中の世界がどんどん広大になっていって、砂丘が出てきたり、火山が出てきたり、至る所の隠れた集落があったり、崖に囲まれた五重塔が出てきたししないことを願う。
いずれにせよ、ここ最近の新しいマンガとしては素晴らしいパワーを持ったマンガだと思う。
良いんだ。
少年漫画は、テンションで面白ければ、展開が遅かろうが、設定がめちゃくちゃだろうが。
青年マンガで、もう十年に近く連載してて、もうギャグマンガ化した作品だったあるんだから。
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