2012年6月7日 22:30 CAT :
       

人間は誰かを傷つけなければ生きられません。でも、その対象が自分か他人かの自由はあるようです。

昔、書いた「アンチスーサイダー戦場へ赴く」と言う物語がある。

中二病全開バリバリぶっちぎりの物語で、実は、かなり好きな物語の一つだったりする。

ふと考えて見た。

戦争に向かう人間。

その戦争では、毎日何百・・・場合によっては、何千人の人間が死んでいく。

その死んでいく人間ひとりひとりは、(おそらくは)望まれて望まれてこの世に生を受けた確実な命のひとつ。

戦争に向かう、一人の人間は、その事を知ってか知らいでか、課せられた使命のように、一つずつ命を摘み取って行く。

もし、人間が「生きられない事を前提として」マンボウのように何億もの子どもを産むのなら、こんな感情には囚われはしなかっただろうて。

でも、人間は「生きられる事を前提として」一つの命を大切に育てようとする。

摘み取る事は、実に簡単で、育てる事は、きっとその何兆倍も大変なのだろう。

ただ、一つだけ不思議な事は、それでも、人口は増え続けている。

命の数は決まっているので、人間が増えた分、他の命が減っていくのは仕方のない事なのです。

バランスをとる必要がある。

だから、戦争がなくならない。

それが人間の業だと言うのなら、実は、なんと悲しい生き物なのだろう。

教育も、環境も何も関係なく。

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