- 2013年11月17日 23:29 CAT :
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明日「死ぬ」とわかっていても、「覚悟」があるから幸福なんだ!
先日、住んでる自治体から、育児に関するアンケートとやらを頂いた。
んで、せっかくなんで、つらつらと書いてたんだけど・・・
なんだ?このアンケートは?
いやね。「子育てしやすい地域ですか?」とか、「今後増やしてほしい施設はなんですか?」とか、「今後、利用したい公共の行事はなんですか?」とかは納得いくよ。
もっと、遊べるとこ近くに欲しいなぁ~って思ってたりするので。
でも、アンケートのほとんどが、「子育てにストレスはないですか?」とか、「反射的に手をあげそうになったことはありますか?」とか、「悩みを打ち明けることができる人はいますか?」とか、そういう質問ばかりなのに、なんだか不満。
別に、オレだけに向けてるわけではないにしても、そんなに、虐待とかって身近なもんなんだろうか?
むしろ、このアンケート自体の目的って、「より良い環境作り」とかじゃなくて、「自分の自治体から虐待事件を出さないため」なんじゃないのか。とか、そんな事すら勘ぐり始めてしまうほどに。
正直、娘が生まれてから、自分の時間はほぼ消滅した。
・・・と思う。
本、どころか、マンガも読めないし、このレコーディング続行中でも、当日以外ほとんどギターを触る事もできない。
まだ出来てない曲もあるのに、作曲なんてできるわけもない。
マンガ描いてた時は、朝4時とかに起きて、娘が起きるまでの時間を使って描いてたし。
でも、そこに対して、なんだろ?そこまで、ストレスに思ったことない。
むしろ、仕事とかで、帰りが遅くなるばっかりで、知らぬ間に娘が大きくなっていってる事に、ショックを受ける方が多い感じ。
この子が居なければ、とかそんな事思ったこと一回もないし、今の生活に特に後悔とかもない。
だからこそ、このアンケートに対して、チョッと思うところがあったりなかったり。
そんな感じなんだと思う。
「どうして子どもが欲しいのか分からない。
」的な事って、意外と色んな所で耳にする。
もしかしたら、なし崩し的に中出ししてたら出来ちゃったけど、子どもなんか欲しくなかった。
とか、そんな感じだったら、すごいストレスなのかも知れない。
そもそも、どうして欲しいか分からないなら、子どもなんて作らない方がいいと思う。
結婚してから(と言うか、する前から)嫁と、この部分については、結構時間を割いて話してきてた。
「子どもは作るべきか否か。
」「自分たちが子どもなのに、親になんかなっていいもんか?」などなど・・・
結論は出なかったけど、それでも、事あるごとにそんな話をしてたと思う。
そんな話を長々としてたからこそ、実際、子ども出来るまでに割と時間がかかった方なような気がしてる。
ただ、今、家族が一人増えてみて思うことは、これまでにないくらい圧倒的な充実感。
昨日とか、夜、風呂上がりにご本読んであげてた時に、ハイハイで寄ってきて、オレの膝の上にチョコンと座ってきた娘見た時、萌え死ぬかと思ったわ。
そんな事が、ほぼ毎日あるんだよ。
そして、自分も一緒にいろんな経験をしながら成長していってる・・・と思う。
これが、充実感の招待なんだと思う。
ただただ、生まれてきてくれてありがとう。
とか、思うことはあっても、邪魔だなんて思うはずもない。
何よりの宝物なんだよ。
嫁との対話の中で、結局、答えは出なかった。
出た答えとしては「生まれてみなければわからない」的な感じだったと思う。
んで、それは、ほぼ正しい。
今のこの心境は、生まれる前には、全く予期できなかった。
ホントに出来なかったから。
でも、嫁と話をしていく中で、覚悟は決まって行った。
娘が生まれてからの日々は、その数年間話してきたよりも、全然大変じゃなくて、それ以上に、楽しい毎日だった。
生まれてからこっち、とにかく笑顔が増えた。
いつも、家でいるときはニコニコしてる。
仕事中は、ニヤニヤしてる。
でも、あの覚悟がなければ、どうだったのだろうか?とも、チョッと思う。
読みたい本が読めずに、マンガ書いたり、ギター弾いたりも全然出来ないこと。
仕事で疲れて帰ってきたのに、夜中に何度も起こされること。
休みの日も、全然休めなくて、娘と一緒に遊んでること。
ストレスに感じるかも知れない。
手を挙げたくなるかも知れない。
あの数年間の嫁との話し合いは、実はものすごく大切だったんだろう。
今は、宝物が増えた。
目に入れても痛くないと言う表現がすごく良くわかる。
この気持ちは、もちろんオレ個人のものであって、これを娘に押し付けようなんて思わない。
娘が、自分の意志で生まれてきてくれたと、思いたいけど、それも、親の独りよがりでしかないだろう。
でも、オレ(と嫁)の一方的な思いで生まれてきた娘なんだから、オレの事よりも優先するのは当然のことで、その結果、将来、オレの事を毛嫌いするようになっても、それはそれ。
今出来ることは、このとめどなく溢れてくる気持ちに全身全霊従って、大切に思う事だけだと思う。
きっかけがあるから、結果が生まれるのだ。
ただ、前述したとおり、それは、これから生涯を通して、子どもと一緒に生きていくと言う覚悟を決めた後にあるものだと思う。
その覚悟ができないなら、子どもなんて作らない方がいいと思う。
何だかんだ言っても、大変だし、金もかかるし、そして、今の段階で既に自我を持ってて、全然思い通りにはなってくれないから。
それでも、有り余るほどの何かを娘はオレにくれたような気がしてるけどな。
結局は、独りよがりだ。
それでいい。
それでいいです。
それでも、オレは、家ではニコニコ、仕事場でも思い出して、写真を見てニヤニヤする日々をまだ暫くは続けますので。
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