- 2013年12月27日 22:20 CAT :
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もう二度と届かないこの思い
不意に時の流れを実感してしまった。
いつの日か、今住んでいる家も出て行かなければいけない。
子どもが大きくなれば、今の大きさでは、多分、狭くなる。
その時、新しい場所へ移る事になるんだろう。
それは、まぁ、しょうがない。
どこに移り住むべきか。
そんな事も、これから少しずつ考えて行こう。
問題は、それ以上に、この家に残っている思い出の方にある。
大学生のころ、4年間住んだ下宿、ひとり暮らししながら営業をしてた頃に少しの間住んだマンション、そして、結婚してから移り住んだ今の家。
ふと、前者2つの家を出た時の事を考えていた。
どちらを出る時も、出るチョッと前までは、凄くさびしいと思ってた。
けれども、実際、出る時になると、そんな大きな感慨はなかったように思う。
それよりは、これから始まる新しい生活の方にばかり関心がいってしまう。
そして、新しい生活が少し落ち着いてきた時に、また思い出して、さびしくなるんだ。
多分、今回も同じなんだろう。
ただ、今回は、思い出のレベルが違うような気がしないでもない。
本当の意味で独り立ちをしてからあと、何度も何度も起きてきたパラダイムシフトとでも言うような大きな出来事と意識の変化があった場所なんだよ。
今は、ただ、何気ない毎日を受け止めよう。
そして、いつの日かその毎日を懐かしく思い出し、さびしくなろう。
それもまた、生きて行くと言う事なんだろう。
あの頃は楽しかったと、懐古感に取りつかれながら、写真でも愛でるように晩年を生きる事が出来れば、そんな過去がある素晴らしい人生だったんだと思えるように…
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