- 2014年1月9日 22:22 CAT :
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アンチゴット~色褪せてゆく写真のように愛しいあなたの思い出は夜に溶けて行く
少し前に物語を描いた。
タイトルは「アンチゴット」(anti-god?)。
この世界を創造した神が居たとして、その神が作りたもうた唯一無二の造形としてこの世に命をもった数々の生き物。
彼らが、神の意志にそむき、神の作りたもうた造形である自分の姿かたちを、異形のものに改変する事で、誰が最も神に逆らい、そして、新しい神となれるかを競う。
と言う、そんな物語。
先日、パソコン内をあさってたら、その物語のために描いた絵の一つが出てきた。
「象は自らの大きな体を小さくするために、モノを食べることをやめ、そして、やせ細っていきました。」
異形になろうとする全ての生物は皆、やがて何らかの不都合を抱え、死に絶えゆく。神に逆らう事など出来やしないのである。
そんな形で、確かこの物語を終わらそうとしたように記憶している。
今なら、もう少し違う結末も書けるやもしれないと、密かに思ったりも致しました。
板野友美さんの変遷を目にして、ふと思い出した、昔書いた物語。
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