2014年6月7日 21:34 CAT :
       

今思うこの気持ちが一夜の昂りでなくなるべく願う

4年半ぶりのオリジナルフルアルバム「王道軽傷」のミックスダウンデモが出来上がった。

後、ほんの少しだけ直して、マスタリングしてしまえば、完成。

・・・ホントに、1年かかってしまったけど、完成だ。

まだまだ、追加したい音やアイデアはあるし、録り直したいところも正直ある。

でも、これはやりだしたら、いつまでも完成しないと思う。

モナリザじゃあないんだから、ある程度で、妥協することも大切だと思う。

ここで完成としようと言うやつ。

区切りが大切なんだよ。

区切りがね。

ただ、そうは言っても、このミックス段階でも、これまでのどの作品よりも凄い事になってる。

紛う事のない圧倒的な最高傑作。

どれだけ、ハードルを上げても大丈夫なくらいの絶対的な自信がある。

何だろう。

うまく言えないけど、もうこれ以上の作品をオレは求めない感じ。

これまでは、チャップリンの真似事のように、「最高傑作は、次の作品だ」と言い続けてきた。

それには、「この作品は、今出来る最高傑作ではあるけど、もっと凄いものを頭の中ではイメージしていて、まだ、凄いものが出来るはずだ」と言う、自分への戒めを含めてたりする。

でも、今回、これを聴いて、そう思わなくなった。

これが、最高傑作だ。

オレの頭の中にある、理想と、出来上がった作品がとうとう一致しちゃった。

・・・もう、これ以上の何かをオレは求めないよ。

これ以上に何かをするとすれば、それは、冒頭にチョッと書いた、細かい部分を詰めていくだけしかない。

それか、「no lie-sense」みたいな曲を作る。

といった方向性を変えてしまうかしかない。

「黄泉」と言う曲を書いた時、自分の中にあっただろう書きたい事は出し切っちゃった。

と思った。

もう音楽はおしまいだとも思った。

それからしばらく、書きたいものが見つからないままに、2年近くギターを触らない日々があったりした。

でも、その間に、見つかった新しい気持ちがあり、そしてそれを書き連ねてみたのが、今回のアルバムだと思ってる。

そんなもんだから、多分これからも、こうやって書きたいものは沸々と出てくると思う。

でも、それを形にしたいと頭の中で思い描く時の理想像は、多分「王道軽傷の時のような音楽で・・・」だろう。

そんな感じだと思う。

演奏自体の拙さとか、その辺はあると思うけど、技術的にこれ以上練習したりする気もないし、編集技術にだって、何の不満もない。

よく、オレの曲をここまでに仕上げてくれたもんだと、感謝するばかりだ。

一つだけ、やり残したことがあるとすれば、今回、あえて自分から没にした、もう一段暗い部分の物語の具現化だろうか・・・

正直、それを形にしても、ただ人が不快になるだけだし、そもそも誰も得をしないだろうと言うそんな思いから自主規制的な感じで、形にしなかった諸々。

「つんぼとめくらのラブゲーム」、「ゴーモンデーモンのハピネスソング」、「ロボトミーハーレム」、「殺されるために自ら持ち上げた首」、「さようならお母さん」、「そのナイフを持つ前に」、「空気注射」、「望まれないあたしとあなた」などなど・・・

願わくは、これらのただドス黒いだけの物語を、具現化したいと言う心持にならない日々を過ごせる事でしょうかね・・・

さあ、本当にあと一息だよ。

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