- 2014年10月28日 2:49 CAT :
-
「THE SHOW MUST GO ON」~後篇
さてさて。
ここ3日間かけて書いてきたライブレポートも本日のアンコールを持って一旦終了と言う事か。
早速いこうか。
さぁ、きょうも「THE SHOW MUST GO ON」だ。
「ショーは続けなければならない」。
多分、アルバム的に、そんな構成になってると思う。
で、無ければ、「恋の蜜蜂飛行」が、あの順番で収録されている意味が分からない。
ちなみに、アンコールはこんなラインナップでございます。
11.吉原炎上
12.気もそぞろ
13.ニルヴァナ
普段と比べて、なりを潜めていたおいちゃん曲がここへ来て、怒涛の追い打ちと言う感じか。11.吉原炎上
一聴した感じだと、なんかサザンオールスターズの「愛と欲望の日々」か?と思ってしまう感じ。なんか、これまでのキンショーの楽曲からしても、チョッと異質な曲だと思う。
(歌詞も、曲も。)
でも、これがなかなか良い感じ。今じゃあ「ムツオさん」と並ぶ、中毒性の高い大好きな曲になった。
スルメ的な感じか。
下手したらい、一番好きかも知れない。
歌詞も、何となくサザンを意識してるような気がしてならないけおど、「吉原炎上ベイベーイエイエイ」とか、そんなのこれまでのオーケンなら絶対に書かなかっただろうし。
しかし、何なんだろうね。
この、全く違うノリの曲をやっても、絶対に「キンショーの曲」に聞こえてしまうと言う、この、圧倒的な個性は・・・
12.気もそぞろ
おいちゃんお馴染みの「ポップスだぇ~」な曲。どちらかと言えば、「その後 or 続き」に近い感じかな。
「さぁ、ショーはもうラスト」と言う始まりの通り、アンコールも「吉原炎上」で盛り上げて、最後の一曲前の一呼吸にどうぞ。
と言う事かな。
多分、おいちゃん繋がりでここにきて「オーディエンス・イズ・ゴッド」とチョッと繋がってるのかとも思うけど、まぁ、そんなライブバンドの裏側な歌。
オーケンの曲とはまた違った、おいちゃんと言う人の優しさとか人の良さが、曲全体にオラオラと溢れてるほっこり曲。
この感じ。
うまく言えないけど、おいちゃん・・・好きだ~ってなる。
表には出てこないけど、絶対にキンショーには無くてはならない人だ。
13.ニルヴァナ
で、最後にお別れにピッタリの曲。キンショーの最後の一曲と言えば、当然の「釈迦」は置いておいても、何となくふー民の曲ってイメージだったけど、この曲は、おいちゃん作曲ながら最後の曲にピッタリ。
そして、歌詞も、なんかここまでチョッと構成とかそんな所でセーブしてたのか、それを全て弾き飛ばした感じにカオス全開。
多分、ここまでが演者側の目線なら、これは、オーディエンス目線なんだと思う。
思うけれども、それにしたってカオスすぎる。
曲自体の構成はキンショーでは、かなり単調な方だけども、その分、ホント歌詞がカオスでどうしようもない感じ。
最後に、めちゃめちゃご機嫌になる一曲。
この曲があるだけで、アルバム聴き終わった後の、聴後感は最高に気持ち良くなる。
と言う事で、3日に渡って書いてきたけど、アルバム全体の総括としては、もう、届いてすぐに一聴した時に思った「完璧なアルバム」と言う言葉が本当にピッタリだと思う。
歌詞も、曲も、演奏も、語りも、編集も、構成も、特典内容さえも、全てが本当に満足できた。
こんなことって、なかなか無いと思う。
捨て曲が一曲もないとか、そんなレベルの話ではなく、本当に、何も不満がない。
完璧なアルバムだった。
もう活動しないと思ってたバンドが、再結成し、そして、コンスタンツに作品を発表、ライブをしてくれているだけども、ありがたいのに、その作品が、過去のアルバムと比べて、全く遜色なく、もしかしたら、過去を凌駕していると言う事が、どれだけ幸せな事か。
人によっては、キンショーはもう古くて、ただの様式美でしかないと、思うかもしれない。
特撮の方が、前衛的な音楽をやっているかも知れない。
でも、ファンが求めているキンショーは、間違い無くこのアルバムだったと思う。
これまでを世襲しつつ、それでいて、新しく、聴いててニコニコとご機嫌になれる。
20年ぶりにオリコン初登場トップ10入りだそうで。
売上枚数は知らないけど、おめでとうございます。
そして、オレも、何だか知らないけど、メッチャ嬉しくてしょうがないですたい。
それでは、みなさんごきげんよう。
「THE SHOW MUST GO ON」
- この記事を見てみる ⇒