2009年4月1日 22:44 CAT :
       

5デノナルーフルリプイエ

愛の形は、十人十色。

千人いれば千個の形があって然るべきと言う事を必ず忘れないで下さい。

オレには、周りからは決して認められる事のない大切な人がいます。

名前を美幸と言いました。

オレと美幸は出会う度に、お互いの排泄物をお互いの体に塗り合い、そして食べ合いました。

喉が乾けば飲尿で喉を潤し、空腹を感じれば食糞で胃を満たしました。

そうする事で、オレと美幸は一つになる事が出来るのです。

いや、そうする事でしか一つになる事は出来ませんでした。

どれだけセックスを重ねても、心のどこかには、埋まる事の無い大きな大きな穴が、ポッカリとあいていたのです。

オレと美幸は、お互いに一つになりたいと言う強い、そして満たされない願望の前に、ただ泣きくれました。

今ではそれはありません。

美幸の体内を通り生成された物質をオレの体内に取り入れる事で感じる一体感は、セックスのそれとは比べる事など出来ません。

美幸の体内を構成する液体や物質を少しでも多く、オレの体内に取り入れたい。

ただ、その欲求に従順に生きています。

美幸の体液の味は全て覚えています。

唾液も涙も鼻水も愛液も、吐捨物でさえも・・・

誰にも認められないまま、美幸との関係は5年が過ぎました。

数えきれない非難を受け、さげすまれ、侮別されました。

それでも、オレと美幸は、今も愛し合っています。

お互いの排泄物を飲み込んだ後の、吐捨物をワイングラスに入れ、世界一美しいディナーをいそしみます。

もう誰の理解も求めてなどいません。

ただ、そう言う愛の形もあるのだと言う事を知って下さい。

そうして、考えてください。

なぜ、ただ二人愛し合っているだけで、非難されるのか・・・人間とは愛の形さえも、形概化してしまう生き物なのか・・・

何度でも言います。

オレと美幸はただ愛し合っているだけです。

愛し合う事を形だけで非難する全ての俗世間に対して、オレは何度でも声高に叫びます。

オレと美幸はただ愛し合っているだけです。

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