2009年5月20日 3:03 CAT :
       

キリストはイスラエルでイスキリにゴルゴダがアーッ!!・・・

「パッション」と言えば、「パッション屋良」しか出てこないです。

MIXIで見かけた「物議をかもし出した映画25本」と言う記事。

また、くだらない事してるなとは思いつつも、その中のひとつ「パッション」にだけは何だか興味を持った。

「パッション屋良」ではなくて、「パッション オブ ザ キリスト」の方だ。

ん~!!ん~!!
早速、近くのレンタルビデオ屋で借りてきた。

(↓)
パッション屋良
で、ついさっきまで見ていた。

・・・さすがに「キリスト教徒が、あまりの衝撃に心臓麻痺で死んだ」と言われるだけあって、凄まじい内容。

と言うか、2時間かけた拷問ドキュメンタリーの様相すら呈している。

こう言うの、割と好きなオレだけれども、後半1時間くらいはまともに見るのを憚ってしまった。

目を背けずには居られない。

見てる最中は、ずっと後頭部が痛いし、後半は胃だってキリキリしてきた。

全てを甘く見ていた。

肉を削がれるまで行う鞭打ちも、茨の冠をかぶると言う行為も、傷ついた体でゴルゴダの丘まで十字架を背負っていく行為も、十字架に釘で打ち付けられると言う事も、ロンギヌスの槍で右わき腹を突き刺すと言う行為も・・・その全てが、まともに正視なんか出来やしない。

その全てを「死んだって構わない」を言うノリでやる訳だし・・・映画でこれなんだから、実際に見たらオレはきっと即倒する。

仏教徒のオレでも、聖痕が出来てしまいそうだった。

古代における、宗教的弾圧と言う意味では、途轍もなくリアルな作品であると思う。

ただひとつ・・・要所要所でイエスが使徒や民衆に教義(?)を説いてる回想シーンが出てくる。

そこで語るイエスの言葉が、いちいち心に響かない。

そして、作品を通してのイエスの行動が、オレには理解できないし納得できない。

ブッダの生涯には、あれほど涙して、感銘を受けたのに、この作品からオレが感じたのは絶対的な死の恐怖と痛みだけだった。

ヨハネパウロ2世が「全て真実」と言う感想を持つほどの内容なんだから、作品としてのクオリティーの問題じゃあない。

そこの部分に関しては、どうしたってオレが仏教の人間だと言うのだろう。

敬虔なキリスト教徒がこの作品を見て、一体どんな感想を持つのか凄く知りたい。

作品自体は残酷趣味。

宗教的な意義からも、オレみたいな人間が見てもしょうが無い類の映画のように感じる。

そう言う意味で、正直な話、一体どんなメッセージを込めた、誰に向けた作品なのかと言う、作品の存在意義自体に疑問を持った。

ネタに見てみるって感じでも無いし・・・

何か、変な意味であんまりオススメ出来ない作品だと思う。

キリスト教に興味があるのなら、見るのも一興かと・・・

関係ないけど、最後でイエスが「我が息子よ」って言ってたのは、イエスに子どもが居る設定になってたの?だったら、聖母マリアに付き添ってたあの女か、または途中でイエスの血をぬぐってた女がマグダラのマリアだったんだろうか?聖書をちゃんと読んだ事無いからわかんね~や・・・

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