2008年8月22日 12:38 CAT :
       

RURIE

ココ最近。

嫁ごり押しの作家さん。

「吉本ばなな」嬢の代表作「TUGUMI」を読んでる。

まずタイトル。

オレは、日本語をローマ字で表記する事を、この世の何よりもモサイと考えているので、そこの段階でかなりがっかり。

コレが「つぐみ」だったら、どれだけ読む事に抵抗が無かっただろうか。

この人の、他の作品名を調べてみた所、このモサうんこ臭いノリのタイトルは「TUGUMI」だけのようなので、多分若気の至りかと・・・(特に「アルゼンチンババア」など、素晴らしくセンスの在るタイトルだと思う。)
小説読むが嫌い。

自分でも拙い文章を公開していながらも、小説を読むのは嫌い。

オレが持っている本は、「大槻ケンヂ」「江戸川乱歩」「寺山修司」位で、そのどれも殆どを完全に読破した事がない。

その位、小説は読めない。

大好きでしょうがない「グミチョコ」だって、実はまだ1回しか読破した事がない。

江戸川乱歩の代表作「パノラマ島奇談」に至っては、まだ未読。

そんなオレが・・・小説。

ん~・・・

と思いながら読み進めていた。

結果、意外にも読めた。

オーケンの「オモイデ教」ほどの興奮や、江戸川乱歩の「蟲」ほどの哀歓は無いものの、マァ普通に読める。

毎回拍子タイトルの「TUGUMI」を見てゲンナリはするものの。

読み始めの頃、何か情景描写が多い割りに表現が凡庸だなぁ~とも思っていたけれども、それも恭一君が出てき始めた頃を期に、ある程度の修正が見え始めた。

多分乗ってきたんだろうな。

まだ、読み終わっては居ないけれども、多分読める。

このままのテンションで展開していくのであれば・・・

で、関係ないけれども、オレもちょっぴり感化されてしまったので、1つ小説を書く事になった。

実に1年ぶりの短編だ。

オレがズッと小説の形で書きたかった「るりゑ」。

「RURIE」じゃなくて「るりゑ」。

すでに「オナニー遍歴」の中で、この小説を基にした曲があるのだけれども、あんなもんじゃあ、表現できない。

だから書いてみた。

ただマァ、ホムペで更新するのはめんどくさいので(↓)続きから読んでください。

その内、気が向いたらホムペで更新もする事もあるだろうて・・・


「るりゑ」
一人ぼっちで寂しがりや。

行きずりの見知らぬ男とでも寝る。

誰とでも寝る。

るりゑは生まれた瞬間、とある有名占星術師に「この子は人を愛してはいけない。

愛した人を悉く死に追いやる忌みられた子どもだから。」と言う烙印を押された。

子どもの頃から人を愛さないよう教え込まれ、人を愛さないよう生きてきた。

大人になったるりゑは、誰よりも寂しがりや。

人を愛さないように、行きずりの見知らぬ男とでも寝る生活を続けてた。

それでも、誰もがごく当たり前に胸をときめかせるが如く愛する人が出来てしまったるりゑを、一体誰に攻める事が出来るのだろうか?
ただ、有名占星術師の言う通りその愛する彼は、口に出すのもおこがましい様な、それはそれは悲しい非業の死を遂げる事になった。

愛する人を10人ほど殺した頃、るりゑは有名占星術師の言う通り人を愛する事をやめた。

「愛する人を失う悲しみに比べれば、孤独でいる事の寂しさなんて、実は何の事はない。」
そう言い聞かせ。

それでも、愛する人が出来てしまい。

そして、その彼もコレまでと寸分たがわず同じように、口に出すのもおこがましい様な、それはそれは悲しい非業の死を遂げた。

「私のような忌みられてしまった女は、悲しみと不幸を呼ぶ女は、人を愛するくらいなら、いっそその人のために死ねばいい。」
そう呟いたるりゑは、持っていたほんの小さなバタフライナイフで、汚され続けながらも、それでもまだ透き通るように美しい真っ白な、そして抱きしめれば「ポキリ」と音を出して折れてしまいそうな、か弱い体を傷つけ始めた。

ためらい傷。

ためらい傷。

ためらい傷。

血みどろになってもまだ生きていた。

るりゑの真っ白な美しい肌は、不似合いな模様が幾重にも映りだし、それでもまだ生きていた。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・

気が遠くなるほどの時間が経つ。

どれほどの悲しみを積み上げたのだろうか。

それでもるりゑは生きていた。

るりゑの愛した人間の数は、全地球人口にまで及び、その誰もが、やはり寸分たがわず同じように、口に出すのもおこがましい様な、それはそれは悲しい非業の死を遂げた。

もはや、この星には、人間と言う種族は彼女しかいない。

その時になって気がついた。

もう誰の子供かも分かりはしないけれども、るりゑの体に1つの命が宿っていた事に。

さらに数万年の時間が流れ、さすがのるりゑももう生きてはいない遥か未来。

地球は、るりゑの産み落としたキラキラと輝くステキな命から派生した、彼女の子孫で埋め尽くされていた。

全世界を覆いつくした彼女の子孫たちは、それ相応の高い文明を築き上げ、自分たちの誕生のルーツを調べ始める。

調査の手は、日本、中国、インド、ロシア、ヨーロッパ世界各地に及び、そして遂に彼女の存在にまでたどり着いた。

もう誰も「るりゑ」なんて名前を知るはずもないのだから、便宜上の名前を余儀なく付けられた。

やがてその便宜上に付けられた名前は世界中に浸透していき、いつしか彼女は別の名前で呼ばれ始める。

多くの科学者、研究者、信仰宗教者から一般の人にまで彼女はただ「イヴ」とだけ呼ばれるようになっていたのだ。

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2 thoughts on “RURIE

  1. SECRET: 0
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    昨日は楽しかったです[絵文字:i-237]
    志茂田さんもたくさんお話してくれたし、盛り上がりました[絵文字:i-190]
    コーヒーのデザートもおいしかったわ[絵文字:i-264]
    昨日くれたCDなんやけど、車が別々だったので、もう一組の方にあげました[絵文字:i-79]
    また近々会うかもしれないしと思って☆
    その時にでも[絵文字:i-265]
    では、またAZちゃんも一緒に御飯行きましょ[絵文字:i-52]
    ギターもよろしゅう[絵文字:i-194]

  2. SECRET: 0
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    お疲れ様です。

    返事が遅くなってしまってゴメン。

    マァ、いつもよりは少々お話出来たかと…
    CDは、また機会があったら、ちゃんとジャケットが出来上がってるヤツをプレゼントしますわ。

    また何かあったら誘ってください。

    あと、ギターの話もまぢでやる気なら、相談のるので…
    ではでは。

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