2008年11月8日 9:46 CAT :
       

ランドマインスバークリング泰造

浅野忠信が嫌い。

だって、生き方や考え方から始まって、役者としてのスタンスや演技力、実際の作品・・・全て最高でかっこいいじゃないか。

あんな生き方、男なら一度は憧れてみるもんだ。

役者するかどうかは置いといて・・・
大体、作品見た時に、誰が演じてるか分かる役者はあんまり役者じゃないと思う。

その作品の人物になりきってしまえる演技が出来る人こそ、本当の役者だ。

浅野忠信はそんな素晴らしい役者の一人だ。

そんな浅野忠信を嫌いな理由は、嫁も(と言うより、オレよりもかなり・・・)浅野忠信が大好きだと言う点。

それはもう・・・二人して共通の好きな人がいると言うレベルを超越して、浅野忠信に対して敵意すら抱いてしまう程なんだって・・・
醜い嫉妬です。

「クメール・ルージュ」をご存知だろうか?カンボジアでの憂国の方向性を見誤っちゃったばっかりに、良く分からん(残酷的面では結構優秀な)クーデターを起こしちゃった共産主義を中心とした政党だ。

ステゴサウルスのレリーフで有名な石造りの寺院遺跡「アンコールワット」をも支配下にしてたそうで・・・

この「クメール・ルージュ」。

実際にかなりえげつない残酷な処刑や拷問を繰り返してた。

特に、ベトナム人に対して。

他にも、それに何の意味があるのやら・・・捕虜になった同志が命からがら逃げてきたら、「コイツは汚れてしまったから、国を豊かにする肥やしとなれ」とか言って叩き殺すと言う不条理っぷりを全開してた。

叩き殺すってのは結構残酷で、それは銃殺や断首に比べれば、かなりの苦痛を伴う処刑方法。

マァ今日の所は詳しく書かないけれども。

この「クメール・ルージュ」について、実は最近興味があって、チョコチョコと調べてたんだ。

その中で、とある日本人の戦場カメラマンを知った。

「一ノ瀬泰造」って言う人。

どの位有名かは知らんけど、この人の生き方が何とも興味深かったりする。

ただ無謀で頭が悪い上に、驚くほど素晴らしい写真なんかはほとんどないんだけど、でも、凄い興味がある。

最後には(正確には死亡原因は分かってないんだけれども・・・)「クメール・ルージュ」によって処刑されたらしい・・・
この「一ノ瀬泰造」。

実は十年程前に、プチブームになって(オレは知らなかったんだけど)、映画にもなったらしい。

タイトルは「地雷を踏んだらサヨウナラ」。

とある関係で、その映画を見る機会があったんだけど、その映画が実に素晴らしかった。

現実には、もっと残酷で悲しいものだったろうけど、そこはエンターテイメント。

最小限に押さえられてた。

マァ、そんな所は置いといても、何とも素晴らしい映画だった訳です。

何より、「一ノ瀬泰造」役の役者さんが素晴らしい。

あの人の渾身の演技に引き込まれたと言っても良いほど。

・・・と思って、最後にクレジット見たら浅野忠信でやんの・・・

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