- 2023年3月6日 20:00 CAT :
-
暗く低く流れて 船が行くよパノラマ島へ
息子のADHD検診の時に「お父さんの方が大変そうですね」と言われて以来ずっと引っかかってた話ではある。
実は、昨年末、そっち系の病院に実際行ってみた。
その結果、当たり前と言えば当たり前だけど、ちゃんと典型的な重度のADHDと診察してもらって、お薬を処方してもらう事になった。
と言う事で、今年の初め辺りからお薬を飲みつつ日々を生活してる。
今の時代は凄く優しい。これが良い事なのか悪い事なのかは分からないけれども。
周りと同じことが出来なければ、怒られるのではなく病名を与えられて生暖かい目で見られる。
それはそれで良いんだけど、生暖かい目で見られることになれてしまうと言う事にはもう少し考えた方が良いような気がしないでもない。
前に会社の面接で来た奴が、自分が障害者手帳を持ってる事を話してた。重度のADHDなんです。と。これまでの人生もいろいろ苦労してきました。と。
その件については、チョッとこの記事で話してる。
それに対して、オレは自分の過去を見るような何とも言えない気持ちになって、「一緒に頑張ろうか」と声をかけた。
ここまでは良かったんだけど、この人のこの後は相当問題がいっぱいだったんだよ。
ミスが多いとか、失礼な対応をしてしまうとか、物言いが変だとか、そう言う事に関して何も言うつもりはなかった。オレだって人の事を言える人間じゃあない。
この人の一番の問題は、「僕手帳持ってるんで」を水戸黄門の印籠のように事あるごとにひけらかして、開き直ってたことなんだよ。
結局、「そういう人とは関わりませんので」とお別れすることになった。
手帳持ってるから何なんだよ。
手帳持ってるのは免罪符にでもなるのか。
手帳持ってたら頑張らなくても良いのか?
頑張って頑張って、それでもどうしてもミスしてしまう。それはしょうがないと思うんだけど、最初から「手帳持ってるんで、ミスしますよ~」って開き直って当たり前のように同じミスを繰り返して、何の対策もしないのは違うと思うんだ。と言うか、当たり前のようにバレバレに手を抜いてて、咎められると「手帳持ってるんで」はないだろうよ。
これが、幼いころから生暖かい目で見られてきた事による弊害なのだとしたら、あまりにも罪深い気がしてならない。
だって、オレとこの人の症状もADHDの度合いも何だったら処方されてる薬だった同じなんだもん。
人と同じ事が出来なければ殴られて吊るし上げられて、クラスの笑いものにされることが正義だったとは思わない。
でも、ホントに血が滲むほど我慢して我慢して耐えたけど、それでも誰もが当たり前にできることが出来なくて、事あるごとにクラスで吊るし上げられてた。
あの頃があるから、オレは絶対にこれを言い訳にはしたくない。
ミスした時に「ADHDなので」とか「手帳持ってますから」とか絶対言わない。まぁ、言わなくても周りは皆気づいてるだろうけども。
治療方法は人それぞれだし、生き方も人それぞれ。
この人のやり方をオレは否定するつもりもないし、オレの考え方を押し付けるつもりもない。
ただ、オレの会社で一緒に頑張ってほしいとも思わない。それだけ。
オレの会社は、どこにも居場所がなかったオレが唯一の社会の居場所にするために、自分で作り上げた場所な訳で、さすがにそこにいるなら、オレの考え方には従ってもらいたい。
それが出来ないなら、生暖かい目で見てくれる環境に行くか、自分でそれを作り上げるしかないんだよ。
取り合えず、オレは薬を飲むようになってから、色々なことが変わったと思う。
この年からでも治療受けてみるもんですよ。この辺りの話もまたそのうち書きましょうね。
- この記事を見てみる ⇒