2022年6月16日 2:19 CAT :
       

「ひとしこのみ」でタコ殴りされたパパス

うんこ漏らしまくるほどご無沙汰しております。

いやまじで。何やってんだよオレ。と言うくらいご無沙汰しきりで・・・もうこれは、あれですよね。見捨てられてありがとうございます。ピンヒールで踏みつけてもらってありがとうございます。だよな。

元々公開オナニーでしかないこのブログ。

年取ってチョッと性欲の落ち着いてきたおっさんなので、オナニーの回数だって減るんだよ。と言う事にしておこう。

さてさて。

この空いてる間にネタが一切なかったというわけじゃあないんだけど、それはまたいずれ、長々と書くだろう。(と言いつつ、ここ最近の感じからしたら、多分書かない気がしてるけども)

そんなことを全て差し置いてでも、今日は書かずにはいられない気分になってしまう事があった。

どこかに吐き出したい。どこに吐き出す・・・となると、ここしか思いつかなかったんだよ。

少しだけ戻りながら話す。

オレと嫁の会社さんも、なんとかかんとか創業1期目を無事終えた。(プライベートでは土地の事とか土地の事とか土地の事とかで全然順調じゃなかったけど)

色んな人に助けられ続けながら、当初目標にしていた予算の130%くらいの売り上げを上げることが出来た。もう上出来だと思う。

ホントよくやったよ。オレ。そして嫁。

クライアントさん、助けてくれた周りの皆さんには、感謝しても感謝してもし足りない。し足りないので、このまま2期目もよろしくお願いしたいです。

会社の方も、オレと嫁以外にも従業員が1人・・・あと、今月1人と9月ころに1人採用予定。

他にも、外注形式で一緒に仕事するパートナーさんもいたりして、まぁ、10人には満たない超絶零細企業ではあるんだけど、何となく会社っぽい感じにもなってきた・・・と思う。

今回の増員に当たってハローワークで求人をかけた。

ありがたい事にここ最近買い手市場になっている中で、たくさん応募が来た。

このくそ人見知りでずっと社会から拒絶され続けたオレが、今年の初めと今回とで10人以上の人の面接をしてるんだよ。何と言うか、ホント自分でもこんな事になるとは・・・と思ってる。

で、一応採用する奴が決まるには決まった。

決まったんだけど、実はまだ3人ほど面接の予定が入ってて、その人たちに対して会いもしないで「あ・・・もう決まったので、面接は結構ですよ」とか言えるはずもない。

かと言って、どうせ採用する気もないけど、世間体気にして一応会うには会ってやる。みたいな、くそムカつくゴミのような大人にだけはなりたくない。

これが折衷案なのかと言われれば、自信ないけれどもそんな状況の中でオレは「本当に良い人が来たら枠は埋まってるけど、それでも採用するつもり」で残りの面接を続行することにした。

クソ零細企業なので、ぶっちゃけそんな何人も雇ってる余裕はない。だから、チョッと厳しめに見ていこうと思ってた。

それでも「これはあああああああああああ!!」と言う人が来た場合には、それはそれで、一緒に頑張っていこうじゃないか。会社の資産だって多少はある。即倒産なんてことにはならないだろうて。

前置きが長くなったな。

そんな感じで、今日そのうちの1件の面接をした。

まぁ、ここまで書けば何となく分かるだろうけど、その「これはああああああああああああああ!」な奴が来てしまったんだよ。しかも、想定の斜め上の奴が。メッチャ頭を抱えるタイプが。

もう少し詳細に書こう。

まず、そいつは日にちを間違えて、面接予定日の前日に、しかも約束よりかなり早い時間にやってきた。その日オレは予定があって事務所にいなかったんだけど、そうしたら「気合入りすぎて早く来過ぎました。明日また来ます」って。

この段階で、個人的には相当好きな感じ。

そして、実際今日面接。

履歴書を見る。お世辞にも奇麗な字とは言えないガタガタの文字で書いた、イマイチ支離滅裂な文章。

オレは、その履歴書を読みながら、なぜか涙腺が緩んでしまっていた。

まだ10何人くらいしか面接してないけど、こんなのにも心のこもった履歴書を見たことがない。冷静に考えてみてほしい。就職面接で来た奴の履歴書を読んで泣くことがあると思うか。普通はないって。でも、あったんだよ。

履歴書は手書きでなければいけないと言う謎の慣習に対して、常日頃アホの所業だと思ってた。

効率化を無視した愚の骨頂であり、履歴書を手書きにさせたところで、人となりなぞ分かるはずがないと思ってた。

そんなオレが、手書きの履歴書を手に泣きそうになった。そのくらい心のこもった履歴書だった。

涙腺が緩んだ理由は、他にもたくさんある。

特に尋常じゃない共感性だよ。

その血が滲むほど心を込めて書かれた履歴書の内容が、オレが20代の頃、社会でズタボロにされ、自信なんて粉微塵にされ、それでも仕事をしなくてはいけない強迫観念から震えながら10時間くらいかけて書いてた履歴書とビックリするくらい同じだった。

うつ病で会社を辞めざる得なかったことも、パワハラでボコボコにされたことも、上司から戦力外通告されつつ自主都合での退職を強要されたことも、色んな職場で色んな職種を転々としていることも。

そして、志望動機や自己アピールなどの部分も。

圧倒的既視感。

なんだこいつは?

なんなんだ?

過去のオレが、オレの会社の面接に来たのか?

履歴書の段階で、もうどういう気持ちで今から面接を進めていけば良いのかわからない状態になってた。

今回の面接では一応自分の作品のポートフォリオを持ってきてもらう事になってた。

彼は、お金がなくてプリンターを持ってないらしく、しょうがなくコンビニで印刷しようしたら間違って写真印刷になってしまったと、プリクラみたいな状態になったポートフォリオを見せてくれた。

これを普通の面接官が見たらどう思うんだろう・・・

自分の昔と重ね合わせる。

15年くらい前、とある塾の職員に応募した時、オレは革靴を履くのを忘れて緑のスニーカーで面接を受けたことがあった。

その時のあの面接官の冷たい視線。「君はせいぜいパートまでかな?どうする。それで良ければ、面接してあげるけど」と馬鹿にしたニヤケ顔で言ってきたあのクソ親父を思い出したよ。

多分だけど、彼もオレと同じなんだと思う。どんなに頑張って気を付けてもこういうケアレスミスが出てしまうんだと思う

ではそれを、ちゃんとこちらの要求通りに出来ない役立たずだと鼻で笑って門前払いするんだろうか。

結局オレは、どこの会社に行ってもまともに扱ってもらえないまま、心をすり減らしてうつ病になり仕事が出来なくなった。

今でも正直、納期も全然守れないし、自分のタスク管理さえできない。ケアレスミスいっぱいで、クライアントさんからいつも指摘ばっかりされてる。

でも、丁寧な仕事をする事、心を込めて依頼に対して向き合う事に関してだけは、誰にも負けないつもりでやっている。と言うか、そこでしか勝負することが出来ないから。

その結果、こんな納期守れないミス続出野郎相手に、ずっと依頼をいただけるクライアントさんがたくさんいてくれて、そこから口コミでどんどん依頼が増え、独立以来1度も営業活動したことないのに、人を雇わないと回らない位お仕事をもらえるようになった。

大切なことは、ケアレスミスをしない事なのか。

オレがクライアントさんの立場なら、ミスは多いけど一生懸命やってくれる人と、ミスはしないけどミスした人を見下して鼻で笑いながら仕事してる人どちらを選ぶかという話だ。

プリクラポートフォリオがオレにはマジで凄く良いものに見えて仕方がなかった。

彼は面接の最後に、「人生ってつらいですよね」みたいなことをボソッと言った。

これね。オレも似たようなことを面接で言ったことあるんだよ。

その時の社長さんはそんなオレに対して「正直、今日の面接内容だったらお前は不採用だけど、しょうがないからオレが、人生つらくないって教えてやる。一緒に働くか?」って言って雇ってくれた。

結局そこの会社でもオレは長くいられなかったけど、今でもあの社長さんは大好きだし、めっちゃ尊敬してる。

「お前ホントミスばっかりだし、契約取れないし使えないけど、一緒にいたらおもろいんだよな」って笑いながら、いつもご飯をおごってくれた。

断ろうとすると「オレも昔はお前みたいだったから、他人ごとに思えない。断る位なら、今オレがするみたいなことを将来、お前が他人事に思えない若い子にあった時そいつに返してやれ」と言われたことを今も覚えている。

そういう人にたくさん助けられて、今も助けられてここまでやって来られた。

今、この目の前のかつての自分を見るかのような彼に対して、「ハイ。不採用。残念でした」で追い返したら、オレに対して信じられないほど良くしてくれたあの人たちに顔向けできない。

社員さんもいるし、オレにも家族がある。

そもそもたくさん人を雇えるような規模でも、職種でもない。

今日は取り合えず帰ってもらったけど、正直、心が揺れまくってる。

経理担当してくれてる嫁にも相談したけど、あと一人正社員を雇うのは現段階では厳しいらしい。

でも、オレが嫁に(↑)の気持ちを伝えたら、どうするか一緒に考えてくれることになった。

一つ言っておかないといけないことがある。

今回面接に来た彼は確かに、面接日を間違えるし、印刷ミスってそのままプリクラ持ってくるけど、まず話の受け答えを見る分に頭の回転は速いし、一緒にいて嬉しくなるほど価値観も近い。何より、ものすごく一生懸命で、勉強家。ポートフォリオ見たけど、センスも良いと思うんだよ。

普通に有能な匂いがプンプンとしてる。

別に可哀そうとか、自分の過去と重ね合わせて、自己陶酔してるだけじゃあない。・・・と思う。

これだけ有能くさいのに、ミスが多いとか人見知りとかそんなどうでもいい事のために、社会から爪弾きにされて、「人生ってつらいですね」って呟いてるってことがあり得ないんだって。

ただ、今の会社の規模と状態では、これからゆっくり育てていこうと言う正社員をほいほい雇える余裕はないんだよ。

かと言って、じゃあ、「縁がなかったと言う事で」とはとても出来ない。

現実と気持ちがずっと拮抗してて気持ちがふわふわ落ち着かない。

もう少し嫁と考えいく。

オレの独りよがりになって、前途有望な彼にとってマイナスになるような事があっては絶対にいけないと思ってる。そもそも、あれだけ頭良ければ、オレが手を貸さなくたって自分で何かを見つけてすごく良い感じになると思うんだよ。

ただ、そうなるまでの間本当に苦しい思いをする気がする。

オレがそうだったから。

その期間を少しでも減らして、少しでもうまくいくようにできれば・・・とかね、思ってるわけですよ。

即戦力になるすごい人が来たらあと一人雇っても良いかなと思ってたけど、このタイプは本当に想定外だった。

一応事業計画とか立ててはいたんだけど、その中でまったく想定してなかったケース。

帰り際、「本当にここで働きたいです。よろしくお願いいたします。」ってちょっと無理した笑顔で言った彼。

また、どうなったか決まった段階で、報告するかもしれないし、報告しないかもしれない。

何しか、一番いい形になれば何よりですたい。

人生は本当に色々あるね。

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