2018年5月23日 0:33 CAT :
       

にんじゃりばんばん

取りあえず、今日「us」の更新が出来た。

今月はあと残された時間で「R.D」の更新が出来れば・・・と思ってる。

やっぱり、それぞれに1か月に1話は更新していきたいんだよな。最低でも。

それを誰か待ってくれている人がいるのかとか、そう言う話じゃなくて、個人的な矜持的な意味で。

描きだした以上は、絶対に最後までやり切るんだ。

それだけが、オレが子どもの頃から、ずっと持ち続けた矜持なんですよ。まぁ、どうでも良いだろうけどな。

と言う事で、ネームは完成して、絶賛作画中・・・あと4ページ未着手がある感じでございます。

鉛筆で書いた時はめっちゃ良い絵だと思ってても、PCで取り込んで、ペン入れするとがっかりするできになるのはなんででしょうね・・・

さてさて。

ここ最近、YOUTUBEでBGM代わりに時々「岡田斗司夫ゼミ」を見ていたんだけど、それの「火垂るの墓」の回があまりにも気になり過ぎて、無料分だけでは満足できず、有料会員になってしまいました。

まさか、個人チャンネルのしかも、岡田斗司夫の有料会員になるとは・・・マンガ夜話を生きがいにしてた昔でも、思いつかないだろうて。

とは言え、内容自体は物凄く満足。

いや、これは金払った価値があったと思うんだ。

あんまり個人的に興味のある話題が少ないんだけど、月に1回はジブリ映画の解説をしてくれるらしいので、その間は有料会員でいても良いかな。

しかし、「火垂るの墓」は本当に目から鱗だった。

この映画が「戦争批判のものではない」って事くらいはさすがに分かってみてたけど、そう言うレベルのものではなかったよ。

ここまで深い物語だったとは・・・

これは見返さずにはいられない!!と思って、早速レンタルしてきて、見返したよ。

確かに、ゼミで触れてた内容は本当だったし、その見方で見ると、全く違う「火垂るの墓」と言う作品の輪郭が見えてくる。

・・・見えてくるはずだったんだけど・・・だめだった。

何がって、どうしても後半を冷静に見る事が出来なかったんだよ。

むしろ、昔より節子への感情移入が激しくなっていた。

オレには、今、節子と同年代の娘がいるんだ。

そして、高畑監督の超絶リアリティーのある描写のお陰で、尋常じゃなく、娘と節子が被るんだよ。

清太については、「こいつはダメだ」と思う所があったとしても、節子はもう・・・

結局、節子が死んだ辺りから、ずっと泣いてたよ。ちくしょー。

その辺りがこの物語を読み解く上で、一番重要なシーンなのは分かってる。分かってるけど、全然冷静に見れねえよ。

うむむむむ・・・

この映画は、岡田斗司夫曰く、そんなシーンをゲラゲラ笑いながら見られるサイコパス野郎でないと、読み解く事は出来ないんだって。

ホントそうだと思うわ。

しかし、高畑勲って言う監督は、とんでもない化け物だよね。

この話を、「そこまで深読みするか?ただのオタクの妄想だろう」と鼻で笑う人もいるだろうけど、少なくともオレは、そこまで考えて作りこんでる物語なんだと思う。

同列に並べる気はさらさらないけど、オレですら、マンガとか書く時にそれはもう凄い膨大な裏設定を作って、至る所にそれに対する描写を入れまくったりしてるんだから、世界の高畑監督なんて、凄まじい深みがあって当たり前なんだよ。

ちなみにゼミの中で、宮崎駿監督の作品は言語化しやすく、高畑勲監督の作品は言語化しにくいという話があったんだけど、まさにオレが、初めて「かぐや姫の物語」と見た時の感想がそれだったわ。

その時の記事の抜粋(↓)

明らかに異質な感じと、少しの恐怖を見る人に植え付ける。

良く考えたら、物凄く悲しい。

何の救いものない最後なのに、嫌な感じはしない。

と言うか、こんな感情初めて。

何と表現したらいいのか分からない。

怖いし、悲しいし、ホッとするし、そして少し面白い。

「かぐや姫の物語についての感想 2年桃組 しもたろうに」より抜粋

ちなみに、先週のゼミは「かぐや姫の物語」を読み解くだったんだけど、その放送を見て、このオレがモヤモヤと思った感想の答えも分かったわ。

悲しいだけのラストに向かう物語なのに、「怖い」し、「ホッとする」し、「少し面白い」理由が・・・

良く分かってないのに、なぜか「恐怖」と言う感情が心にずっしりとくる理由。

実は、この話も大概恐ろしい話だったんだよな。

いやね。この、モヤモヤとした感想をこれだけ、言語化して説明できるなら、お金とっても良いと思うんだよ。オレは。

そして、オレはずっと持ち続けたモヤモヤとした感情がやっと頭の中で言語化されて、すごく良い感じになった。

膨大な裏設定を読み解くと言う意味では、宮崎監督の映画の解説も面白いんだけど、やっぱりエンターテイメントで分かりやすい映画なので、解説を聞いた後でも、映画自体への見方は変わらないし、ある程度自分でも思ってた事だから「ふむふむ」ってなる。

でも、高畑監督の映画の解説は「まぢかよ!!おい!!」と目から鱗が何百枚か剥がれ落ちる驚愕のオンパレード。そして、その内容が、理由も分からなく何となく心の中にずっしり残る変なしこりみたいな奴の正体をこれでもかと、突きつけてくれるので、快感のレベルが段違いなんです。

別に、岡田信者と言う訳では全くないけど、しばらくは、お布施をお渡しし続けるんだろうな。

ちなみに、放送後、すでに「かぐや姫の物語」も見返したけど、こっちは、全然冷静に見られるて、「本当だ・・・言われてみればあからさまじゃねえか」と言う気分で、ますます好きになりました。

まぁ、そんなお話です。

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