2020年8月24日 19:54 CAT :
       

色恋なんて贅沢すぎる

好きになった作品。マンガでも、音楽でも、映画でもなんでもいいんだけど、何となくあんまり人気がないと「なんでこんな良い奴が人気でないんだ!!もっとみんな知ってほしい!」とか、おこがましい事を考えるくせに、実際人気になってしまうと、何となく興味がなくなってしまう。

この現象を何と言うんだろうか。

取り合えず、「オレ、この人たちが無名の頃から応援してるんだぜ!」的な事は言わないように心掛けております。

さてさて。

昔、夢見た未来の自分と今の自分を見比べてみる。と言う行為を時々やってみたりする。

自分の現状を一体どう受け止めれば良いのかを考えると言うのは、なかなかどうして意味のある行為だと、個人的には思ってる。

昔、夢見た未来の自分なんて、本当にどうしようもないものだった。

あんな学生時代を過ごしておきながら、まともな将来なんてあるはずないと思ってた。

所が、現状を見てみるに、まぢで自分の人生として、これ以上ないくらい良い状態に落ち着いた。

この状態があと何年続くのかと言う不安がない訳じゃあない。10年くらいした頃に、振り返って「あの頃は良かったな」と思うかもしれない。逆に、10年後に今のオレの状態を思い出して「あの頃は大変だったな」と思うかもしれない。

それは分からない。

ひとつだけ言えることは、オレは過去には戻りたくない。

何でかと言うと、理由はたくさんある。

ひとつは、今日までコツコツと描いたり作ったりしてきた色んな創作物がなくなっちゃうと言う事。正直、あの時、あの瞬間だからできたものってのがたくさんある。それを今も記録として色々持ってる。それがすべてなくなる。もう一度欲しくなったら、また同じ労力を使って再現しなくちゃいけない上に、それはあくまでも再現であって、多分同じものは作れない。

ひとつは、選択肢をミスれない事。今、現状に満足してるのに、過去に戻っちゃったとして、もう一度、今の状況に持ってくるためには、物凄くたくさんあった選択肢を全て同じように進んでいく必要がある。「風が吹いて桶屋が儲かる」じゃないけど、意外な所で違う選択をした為に、未来が大きく変わるかもしれない。

そして最大の理由が、今の家族とお別れすると言う事。そんなの考えられる分けねえじゃねえか。過去に戻った後、全く同じ選択肢をして、全く同じ家族を持つことになったとしても、多分、その家族は、今の家族とはなんか違うと思う。特に、子どもとかは。

過去に戻りたいと思うのは、現状があまりにも辛くて、過去があまりにも幸せだった人にだけ適応されるものなのかもしれない。

現状があまりにも辛くても、過去も辛かった人は過去に戻りたいとは思わないだろう。むしろ、こんなつらい人生なら死んでしまいたいと思うんじゃないか。

学生時代、本当に色んな事が嫌で嫌で仕方がなかった。

こんなつらい人生なら、いっそ死んでしまいたいとさえ思って、何度もリストカットもどきを繰り返した。

ただ、あの当時、オレが過去に戻りたいと思わなかった最大の理由は、実は、上記の理由で言う所のひとつ目に理由だったりする。

オレは、自分の頭の中にある物語を形にして行ける事だけに喜びを感じて、それが例え、誰にも理解されなくても、世界で一番面白いものだと信じ切っていた。

過去に戻って、その描いてきたものがなくなるのが耐えられなかった。

その思いだけで、全てを忘れるように本当にひたすら書き続けた。形は、漫画だったり、小説だったり、演劇用の台本だったり、音楽だったり、ゲームだったりと本当に多種多様だったな。

今描いてるものなんて、ぶっちゃけ、その頃に書いたものの焼き回しでしかない。

あの頃のペースでは今はもう書くことなんかできるはずがない。

取り合えず、もしオレが今のまま過去に戻ってしまうのなら、当時のオレに少しだけ伝えたいことはあるか。

漫画とかは相変わらず認められたりすることはないけど、思ってる以上に未来は良い感じになるぞ。

みたいなことか。

10年後も、20年後も同じような事を思い続ける。

そんな人生にするために、おっさんは、またお仕事に戻るであります。

さようなら。

この本は、本文とは関係ないです。

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