- 2023年11月14日 12:36 CAT :
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腹にこもった赤子の肝が瘡に効き目があると言う
「反出生主義者」「アンチナタリズム」と言う言葉をご存じだろうか。
何か、このネタで短編が一本描けるんじゃないだろうかと思ってる。
まぁ、今の感じだといつになるやらッて感じだけれども・・・
「アンチナタリズム」について調べようとすると、まぁまぁお勉強することが多すぎるので、その辺は割愛して、めっちゃ上辺だけを掬い取って話すと「自分は生まれるべきではなかった」と思う奴と「人間は生まれるべきではない」と思う奴の2つがあるらしい。
前者は「はいはい。中二病ですね」で片づけても良い気がする。
家庭環境などがあってそう簡単に片づけられない事象もあるらしいけど、そんな人でもきっと素敵な友人、恋人と出会って「生まれてきてよかった」と思えるようになって欲しいと言う願望もついでに込めておこう。
どちらかと言うと、後者の方が興味がある。
ともすれば、大量殺人に発展しかねない思想だと言えるかも知れない。
優生学の更に暴走したバージョンとかも含まれるんだろうか。
自分の存在を否定すると言う事は、人間生きていれば必ず何度かは経験するだろう。
他者の存在を否定すると言う事も、社会生活の中に身を置けば、まま経験すると思う。
でも、存在全てを否定して、「人間は生まれるべきではない」と思うってどんな思考から導き出されるんだろうか。
オレが興味あるのはその部分なんだよね。
その過程には絶対的に洗脳が必要な気がする。
それも、他者からではなく自発的な洗脳。
社会との接点を全て断絶させて、元々あった自己否定の概念を極端に肥大化させ続け、その対象が自分を含む人間すべてにまで広がっても尚肥大化を止めなかった結果、その概念が強烈な憎悪に入れ替わる。
そんな自己洗脳を数十年続けた先に到達する境地が「人間は生まれるべきではない」と言う思想。
その思想が限界を超え、自己洗脳を完了させた絶望的モンスターが、初めての実社会との接点として妊婦ばかりを狙って凶行を繰り返す。
面白い話が描けそうな気がするんだけどなぁ。
問題は、この物語の主人公となるべきキャラクターの人間性と表情だよね。
それがまだ浮かばないうちは、ネタの一つでしかない。
ふと思ったのは、蛭子さんの描く人間だよな。
表面上普通なのにその奥に狂気をはらんだ人間を描かせたらホント天才的だと思う。
こんな表情の人間が描けるようになりたいな。
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