2024年6月12日 12:09 CAT :
       

恋人はトム

娘がなぜか今、「トム・フェルトン」と言う俳優さんの事が好きになってしまった。

で、トムの出演している映画を一緒に見ようと言う事で「猿の惑星 創世記」を見る事に。

それがまた、想像以上に面白くて、結局娘ともども「新世紀」「聖戦期」の所謂「シーザー3部作」を全て見てしまった。

なので、少しだけ、感想を書いてみたいと思いました。

はい。

 

 

 

【猿の惑星 創世記(ジェネシス)】

全ての始まりの物語。

正直、猿の惑星感は全くなくて、ほとんどバイオハザードだった。

「猿の惑星」の初代を知った上で見ると、思わずニヤッとする展開や小ネタが多い気はするけど、知らない人が見たら「何で?猿の惑星」ってなること請け合い。

まぁ、「猿の惑星」を見た事ない奴なんてこの世に存在しないと信じたい所ではあるけれども。

 

 

 

【猿の惑星 新世紀(ライジング)】

世界に猿インフルエンザが蔓延し、人類が絶滅しかけ、逆にサルたちが繁栄し始めた世界での物語。

勢力が拮抗し始めた中で、人類との共存を目指すシーザーとジェネシス社での経験から人類を憎むコバを中心に展開していく。

前作から一転して、物凄いハリウッドの映画っぽいエンターテイメントに全振りした作品だった。

いやもう、シーザーとコバの戦闘シーンとか、マーベル映画?と思うくらいの迫力と展開でめっちゃ面白かった。

前作にあった陰鬱とした世界観は一体どこに行ったのかと言う感じ。

単純にスカッと見れるので、一番誰が見ても面白いと思う。

 

 

 

【猿の惑星 聖戦期(グレートウォー)】

繁栄する猿に対して、絶滅寸前の人類が最後の戦いを仕掛ける。

みたいな話かと思ったら全然違ってた。

知能を持った猿と人間による残酷な戦争映画だった。

アメリカンニューシネマ的な陰鬱なロードムービーからのアウシュビッツを彷彿とさせる眼をそむけたくなるような虐待と暴力。

本当に同じ映画のシリーズなのか?と言うくらい前作とテイストが違う。

そして、猿インフルエンザは、人類から知能と言葉を奪い、遂にオレの知ってる「猿の惑星」が完成する。

コバのように憎しみに身を焦がすシーザーが結果的に他の猿たちを助ける事になる展開、コバを支持していたドンキーことレッドの最後など、複雑に入り乱れる因果の連鎖が色んな事を深く考えさせられて相当面白かった。

あと、映像美が凄い。印象的なシーンがこれまでのどの作品よりも多かった。

とにかく、雪原の中にシーザーの黒が映えるのよ。

モーリスとノヴァのキュンキュンコンビにバッドエイプのコメディーがいい塩梅でスパイスになってるし。

見ようによっては難解だし、前作「ライジング」のようなスカッと感もないので見る人を選ぶ作品かも知れないけど、正直、オレは断トツでこのグレートウォーが面白かった。

娘はあまりの残酷さに目を背ける場面も多々あったみたい。

猿とは言え、シーザーはもうほぼ人間だもんなぁ。

 

 

 

少しずつオレの知っている「猿の惑星」に近づいていく感じも含めて、この3部作は相当面白かった。

この後、猿の王国が完成していく次のシリーズの序章「キングダム」が今公開されているので、それなんてもう映画館行こうかと思ってる。

全体を通してシーザーをここまで神格化してしまって良いのか疑問ではあるけれども、3部作ともなるとその位強く物語を牽引する主人公が必要なんだろう。

個人的にはモーリスが好きすぎて、オラウータンに対する見方が180度変わった。

このモーリスとノヴァのコンビニはキュンキュンしましたよ。

最後に、この映画を見るきっかけになった、娘が大好きな「トム・フェルトン」はこの人ね。

マルフォイでございます。

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