- 2024年9月16日 12:17 CAT :
-
限りある無限増殖を堪能する時間の始まり
先日、脱毛サロンに行った時、施術中にお姉さんとダラダラ話してた。
「しもたさんは趣味あります?」的な事になって、「漫画描いてますよ。小説書いてますよ。バンドとかやってますよ。演劇やってましたよ。」と色々説明。
「凄いですね~」って、まぁ、営業トークですよ。多分ね。そんな感じで話をしてた。
そしたら、何だろうか。
あぁ・・・演劇か・・・とスゴイ懐かしく思ってしまった。
小説(「ひとときの暗がり」ね)書いてる時には、当時の事をもうほぼなくなりつつある記憶を絞って絞って情景とか描写してる。
不思議なもので、その際に「また演劇したいなぁ~」と言う意識はあんまりない。いや、無いとは言えないか。無くは無いけど、どちらかと言えば、あの頃の青春もそれはそれで良かったなと言う懐古感の方が正しい。
それなのに今回なぜかこの話をしてた時に、「あぁ~演劇、またやりたいな」とすげぇ思ってしまった。
そもそもの話、なんで演劇はやめてしまったのかと言うと、当たり前だけど、時間とコストと人員がメッチャ必要だからなんだろうけど、それが直接的な原因じゃあない。
熱量の問題だと思ってる。
自分の考えた世界観を表現するって事が大好き。それに人生をかけていると言っても過言ではないとはとても言えない。
当たり前だけど、例えオレが台本を書いて演出をしても、それを演じてくれる役者さんの解釈によっては、オレの思ってた感じではない表現になる場合ってある。
いや、プロの俳優さんや役者さんは知らないよ。
でも、オレがやってたような素人のへっぽこ演劇では、そんな事がままある訳ですよ。
そんなそれぞれの役者さんの解釈を、当時のオレは「異物が混ざりこむ」的な感じで捉えてた。
演劇を作り上げるのは間違いなく面白いんだけど、自分の世界観を表現するという意味では、漫画表現と比べて圧倒的に剥離していたため、どうしても熱量が持続しなかったんだと思ってる。
当時のその考え方に関しては、まぁ、若気の至りで良いじゃないかと思うけど、この歳になって、今更、ふと顧みると自分以外の誰かの力が入る事で、一人では到達できなかった領域に足を突っ込んでいたよね。とそう思えたりもする。
そうなると、その領域にある新しいものが見れる演劇をやりてぇ~となってくるわけですよ。
同じような理由で、また、音楽も作ろうとしているし。
ただ、そうやって色々作り上げた結果やっぱり自分以外の誰かの力を「異物」と認定して、また10年くらい一人の世界に逃げ込むかもしれない。
そんな事をあと数回繰り返したら、多分と言うか確実にオレは死ぬ。
いや、数回繰り返す余裕すらないかもしれない。
今は、まずマンガいっぱい描きたくてウズウズしておる所でございます。
時間がもっと欲しいなぁ~
- この記事を見てみる ⇒