2024年6月28日 12:01 CAT :
       

ぼくらはみんな意味がない

「ヒストリエ」5年ぶりに新刊が発売された。

待ちに待った新刊・・・読んでみたら、まぁ、面白い。

まぢで素晴らしい作品ですよ。

コレだけのクオリティーを出すために5年間かかりました。と言うなら、さもありなん。

全然大丈夫。

「寧ろ、5年もかけてこんなすごい作品を作ってくれてありがとうございます!岩明先生!」だ。

人生で最も影響受けた漫画が「寄生獣」だと言う事は再三書いてきたし、これからも生涯変わる事はないと思う。

そんな岩明先生の新作として、アホみたいに期待した「ヒストリエ」。

1・2巻同時発売の時に感激したのがもう20年以上前で、それからもずっと待ち続けた。

気が付けば、12巻もこの途轍もない漫画を読めたことにただただ感動しきり。

なんだけど・・・「体調面も考えて長期休載する」という岩明先生からのアナウンスがあった。

その為、12巻で物語を一区切りさせたらしい。

確かに、ある意味一つの区切りにはなっていると思う。

まだ色々伏線投げっぱなしではあるけれども、アリストテレスであったり、4巻で出てきた変な男であったりとこれまでの伏線を一応回収しようとしてる感もある。

ぶっちゃけあと1話でその後のエウメネスをエピローグで語ってくれれば、もうそれでこの漫画が完結でも良いような気がする。

この先の物語は、史実を見てください。と言う事なのかもしれない。

でも、おっさんとしては、「ヘファイスティオン」が「アレクサンドロス」のもう一つの人格だったという解釈での、東欧遠征が見たいんですよ。

岩明先生はきっと今日本で活躍している漫画家さんの中で最も漫画に対して本気で向き合ってる作家さんの一人だと思う。

命を削ってこの途轍もない漫画を執筆している。

そんな岩明先生が体調面の不調から休載するしかなく、「ご期待くださいとは言えない」「本当にありがとうございました」という言葉を使った。

もうオレは「いつまでも再開待ってます」とすら軽々言える気がしない。

もし、今後1年に1話とかのペースであっても、新作が読めるならそれで良いし、そうじゃなくても良いと思う。

何より、この途轍もない作品が発表される時代、リアルタイムで生きてきた事だけで十分な気持ちになっている。

でも・・・いや、これ以上は言うまい。

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