2025年12月4日 10:07 CAT :
       

悲しみは絶望じゃなくて明日のマニフェスト

日本の閉鎖的な村社会を題材にした作品をずっと描きたいと思ってた。

貸本時代前後くらいの、水木しげる、つげ義春、日野日出志と言った大先生の作品のような・・・息苦しい村社会を。

ただ、「蔵六の奇病」と言う作品を読んで、これ以上の物語などどう考えても作れる訳がない。と諦めた。

「蔵六の奇病」を読んだ時の衝撃と絶望感は本当に凄まじかったんだよ。

ところが10年チョッと前に、犬神サアカス團の「恐山」と言うアルバムを聴いた時、その考え方はマルっとと変わってしまった。

そのアルバムでは、オレの思い描いてた息苦しいような閉鎖的な村社会が現代社会と照らし合わせる事で全く新しい世界観として表現されていた。

この方向からのアプローチがあったのかと言う衝撃と、表現方法の多様性に何だか不思議な感動を覚えた。

で、それから10年間ほど、モヤモヤと構想をモヤモヤと考えていたんだけど、何となくそれが形になり始めている気がする。

今描いている「風を切る日々」を描き終わった後には、同じく中学時代に描いてた「first end」と言う物語をリメイクした「始まりは終末」を描こうと思ってる。

この物語と前述の閉鎖的な村社会が上手く融合しそうな気がするんだよなぁ。

実際上手くいくかは分からない。

上手くいかない可能性の方が多分高い。

でも、これは漫画描き始めた当初からずっと描きたかったテーマの一つなので、どうしてもやってみたいんだよ。

と言う事で、少しずつだけど新作「始まりは終末」のプロットの制作も進めております。

出来れば「風を切る日々」を完結させるまでに50話分くらいのネームが出来ていると理想なんだけどなぁ。

描きたい物語は本当に尽きない。

時間さえ許してくれるなら、ずっと妄想の世界にこもりたい訳でございます。

中学生の頃に描いていた「first end」・・・を10年位前に描き直した時のヤツ。

この絵のシーンを描く事になるのは一体何年先なのやら。

たぶん、「始まりは終末」の第30話くらいの1シーンになるだろうと思うけども・・・

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