- 2026年4月1日 12:12 CAT :
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51デノナルーフルリプイエ
あの日からずっと、自分を偽り生きてきた。
14歳の誕生日を少し過ぎた日の事。
部活がいつもより長引いてしまい、暗くなった道を帰っていた時、急に後ろから誰かに襲われた。
それは数人の男たちで、そのまま草葉の影に連れていかれて犯された。
ひとしきり犯し終わり、気がすんだのか男たちはどこかへ行ってしまった。
散乱した破れた衣服を拾い集め、それでも何とか平静を保って家路についたのだけれども、気が付くと目からは止めどない涙が溢れて出ていた。
自分の体が何だかとても汚いもののように思えた。
それからの日々は自暴自棄しか記憶にない。
何度も手首を切ったのもこの頃からだ。
それから20年以上の時間が経った。
自分の事を男だと言い聞かせ、せめてブログの中だけでも男のふりをして、自分の理想とする日々の生活を書き綴ってきた。
それを信じてくれた人はどのくらいいたのだろう。
男としての理想の生活、理想の結婚、理想の家庭、理想の日常・・・理想の・・・理想の・・・理想の・・・理想の・・・理想の・・・
女に生まれなければ、それは理想じゃあなくて、現実だったんだろうか。
そう思うと頭の後ろの方がどうしても痒くなってしまう。
気が付けば、私も閉経を迎える歳になっていた。
女としての人生が終わろうとしている。
ずっと自分を男だと偽り続けた日々に埋もれた女としての人生が終わる。
それでもまだ、人間としての人生を続けていかなければいけない。
それがどれだけ苦しい事なのか。
今、唯一出来る事は、ここに至って実は自分が女であったこと、これまでの記事が全て女である自分を否定したいために書き綴った、理想の男としての日常だったと告白する事だけだと思う。
生きて行くことに疲れちゃった。
ただ、少しだけでも気持ちを汲み取ってもらうことが出来るのであれば、女でもなく、男でもなく、ただ無為に生きてきたこの時間に対して、それでも意味があったと思えるかもしれない。
その思いを胸に秘めて、死ぬ事が出来たら、もうそれで幸せな人生だったと言う事にさせてください。
さようなら。

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