- 2009年6月10日 22:49 CAT :
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夕闇通りの探検隊
「くろすけ」さんから借り受けた「夕闇通りの探検隊」ってゲーム。
(↓)
正直、名前も聞いた事がなかったんだけれども、その筋では実に有名なゲームらしい。と言うか、かなりのレアゲーで、ヤフオクなんかじゃ10000円前後で取引されてるとか・・・そんな面白いゲームならやってみないとな。
と言う事で、プレイスタート。
・・・
・・・・・・
これ・・・おもろいのか?グラフィックもそんなでも無いし、字が読みにくいし、操作性が尋常じゃなく悪いし、バグが良く起きるし・・・
と思ってた。
不思議な話、そんなこんなで数時間やってる内に、グラフィックも操作性も別に気にならなくなった。
と言うか、むしろこのチョッと荒い感じが実に良い味を出してる。
そして、やけに耳に残る音楽。
(特にカスカのシーンで流れてくる音楽が・・・)。
そうなってくると、どんどんと次へ次へと物語を進めたくなってしまう。
俗に言う中毒性のあるゲームだコレ。
学校でまことしやかに囁かれてる噂を街に出て行って検証すると言うのが大筋。
確かに、その大筋の部分も面白い。
けれども、このゲームの本当の魅力は、そこじゃあなくて会話の内容だと思う。
(最も、まだ全部クリアーした訳じゃあないから、もしかしたらココから噂検証も面白くなるのかもしれないけれども・・・)
このゲーム。学校生活と、街での噂検証、家に帰ってからの家族との話。
の3段構成で進行していくんだけれども、そのどれもがべら棒に完成度が高い。
まず、学校シーン。
よくある反吐が出る様な学園ものとは一線を画す果てしなくリアルな学園の風景。
主人公の3人は誰からもまともに相手にもされないクラスで浮いてる人間。
その人間に対する、日常の会話においても、子どもだからこその無邪気な悪意と言うものが、さり気なくちりばめられている。
本当に、オレの学生時代・・・こんなかった。
と言う感じ。
話しかけても、どこか差別されているような冷たい返答など、異常なリアリティーがある。
ついでに、こう言う学校での噂話・・・オレもクラスじゃあ相手にもされなかった人間だから、噂があってもその話をしっかり話してくれる友達なんていなくて、立ち聞きとかして、その燐辺をなぞって仲間に入ってる気になってた。
正に、この3人と同じ感じ。
・・・まぁ、はっきり言うとリアルすぎて痛いんだけれども・・・
で、噂の検証シーン。
要するに、学校でまともに教えてくれるヤツがいないから、自分の足でその噂を検証していくって事なんだけれども、それがまた、何とも面白い。
噂自体からは想像も付かないような結末が結構用意されてる。
しかもそのどれもが、何となく心に引っ掛かりを残すような感じ。
と言っても、後味が悪いってわけでもなく、そこのバランス感覚は実に絶妙だったりする。
なんだかんだと、噂同士で繋がってる部分もあるんで、コレがきっと最後に向けて繋がっていくのだとしたら、そこの部分もかなり面白い事になるだろう事は受け合いだ。
最後に、家族シーン。
コイツもまたリアル。
3人ともがそれぞれの家庭を持っていて、その誰もが問題を抱えている。
しかも、その問題点を実にうまく子ども目線で描いてる。
(個人的には、「くるみちゃん」の話が一番気にはなるけれども・・・)3人ともの思春期を迎えて病み荒んで行く描写が凄いリアル。
何か知らんけど、自分の学生時代を客観的に見さされてるような感覚。
オレは「サンゴちゃん」と「ナオ君」のを足して2で割ったような感じだったと思う。
ん~・・・
とまぁ、色々と書いたけれども、一言には「とっつきにくいゲーム」ではあると思う。
(実際、バグが多くてイラッとしてるのは事実だし。
)
あんまり売れなくて、すぐに生産中止、廃盤。所が、やり込んだら、尋常じゃなく面白かった・・・その頃には、市場からゲーム自体が姿を消してた・・・それで、この評価だという事は、実際プレイしてみて凄い納得がいった。
と言うか、コレを発売当初から持ってたって・・・すげーよな。
やっぱり変態だと思う。
くろすけってヤツは。
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