- 2016年11月2日 20:07 CAT :
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パーフェクトベスト+2
先日、元同僚の人とお食事に行ってきたんだけど、その時入ったお店の空気がメッチャ悪くて、それ以来、ずっと喉とか肺とかの調子が悪いんだよね。
とは言え、無視して生活してたら、先日、遂に声が出なくなった。
ボーカリストとして、実に致命的なので、取り急ぎ、耳鼻咽喉科なる病院へ。
結果は、気管支炎。
喉を痛めてて、その喉のウィルスがそのまま下にさがって気管支とか、声帯がメッチャ腫れて、炎症を起こしてるんだって。
幸いに薬を飲んで、声を出さなかったら、すぐに回復した。
まだ、少し咳は出るし、声が若干出しにくいけど、会話とかは普通に出来るようになった。
ポリープとか、ガンとかだったらどうしようとビビってたオレを返せ!!と言いたい気分でございます。
さてさて。
筋肉少女帯から、「パーフェクトベスト+2」と言うベストアルバムが発売されました。
あの奇跡の再結成から10年が経つらしい。
すげえよな。10年って・・・そして、10年の間にどれだけベストを出すんだろうね?この人たちは。
取り合えず、「大公式1」と「大公式2」、「四半世紀」に今回の「パーフェクトベスト」で4枚だ!
10年で4枚だ!
オリジナルアルバムも「新人」「シーズン2」「蔦Q」「show must go on」「おまけのいちにち」の5枚だ。
オリジナルアルバム5枚で、ベストアルバム4枚だ。
凄いバンドだろう。
いや、ホントに。
ただ、このベスト・・・全然ベストじゃねえよ。「ベストアンドカルト」以来位全然ベストじゃない。
たかだか5枚くらいのアルバムから、選曲してて、しかも、2枚組だと言うのに、抑えるべきところを全然抑えてないんだよ。
「取り合えず、ベスト買っとけば、めぼしい曲は大体はいってるだろう」とか思ってるライトな方は、絶対このアルバム買わない方が良い。まだ「四半世紀」の方がマシ。それか「新人」とか買う方が良いと思う。
「お分かりいただけるだろうか」の橘高voバージョン入ってて、なんで「LIVE HOUSE」のおいちゃんVoバージョン入ってないんだよ。とか。
「ノーマンベイツ」「モーレツア太郎」「GURU」辺りはまぁカバーだからしょうが無いとしても、だったら何で「労働賛歌」と「ワインライダー」は入ってんだよ。とか。
今更、まだ「釈迦」や「孤島の鬼」を入れるのか?とか。
それ以前に、キラータイトル他にもあっただろうが!!とか。
うっちー作曲なら「蓮華畑」より「S5040」とか「ゴッドアングル」みたいな変態な曲が欲しかったよ。とか。
本当に、不満タラタラ。
新曲2曲と、記念DVDはよかったけど、本当にそのためだけのアルバムだよ。こりゃ。
と言う事で、冷静に「新人」から、どの曲を選んだら満足だったかを考えると・・・ダメだったわ。
5枚組にして、全曲収録してないと多分不満だったと思う。
それなら、いっその事、今回みたいなほぼ全てにおいて外して奇をてらう選曲もありっちゃありなのか・・・とか、変な納得をしてしまったよ。
うむむむむ・・・
ちなみに、もちろん「人から箱男」の方も買いましたよ。
最近に、キンショーのシングルは、ライブ音源とか、ライブDVDが付いてるから、ホントお買い得なんだよね。こっちについては、今回も凄く良かったよ。
新曲もタイアップらしいキャッチで聴きやすい曲だったし。
何より、ライブDVDがメッチャ良かった。
最初、何でオーケン歌ってないんだろう?って思ったけど、このライブ、オーケンが手術する直前のライブだったのね。
で、声の出ないオーケンの代わりに、メンバーとか、人間椅子のナカジマノブとか、「球体人形の夜」をうたってた野水さんとか、ラウドネスの二井原実とかが歌ってると言う変則的なライブだった。
何かね。やっぱりオレは筋肉少女帯と言うバンドが好きだわ。
ボーカルが喉を悪くして歌えないとなると、メンバーがそれを全力で助けて、皆で歌ってる。
何か、ホッコリするんだよね。
ライブ全体を通して、凄くホッコリした。
メンバーが皆素敵な人たちなんだ。
こんな素敵な人たちがオーケンを支えて、何とか成り立ってるバンドなんだと再確認したわ。
変な言い方だけど、これが許されるバンドって結構少ないと思うんだよね。
似た者同士でよく括られていた「聖飢魔Ⅱ」とかで、閣下が歌えなかったからルークがボーカルとってライブやりました。とか考えられないもん。
「X」でTOSHIが喉を痛めたから、代わりにYOSHIKIが歌います。とか、想像もできない。
「B’z」で稲葉さんが声が出ないから、代わりに松本さんが歌った・・・はギリギリありなのか・・・いや、ないだろうな。
良い意味でも悪い意味でもオーケンと言うボーカリストだからこそ、出来た事だと思う。
閣下もTOSHIも稲葉さんも、ボーカリストとして圧倒的な実力があって、且つ、唯一無二の存在だから、代わりが効かないんだよ。
そして、筋肉少女帯のファンは多分オーケンに歌のうまさを求めてないんだと思う。オレもそうだし。
だから、ライブで歌詞間違おうが、聴いた事のない音程になろうが別にどうとも思わない。
逆に、ふーみんが骨折してギターを弾けなくなったとかなった時の方がどうするんだろう?とか思う。ジェットフィンガーさんが来てくれるんだろうか?ライブ自体が中止になるかも知れない。
そんな、オーケンだからこそ出来た、ある意味「筋肉少女帯だからこそできた」ライブ。
本当に、必見の素敵DVDだったよ。
これが、おまけで付いてるんだから、凄い時代になったもんた。
でも、このライブも、ライトなファンの人にとっては、意味分からないだろうね。
何でボーカル歌ってないライブを付けてんだよ。ってなると思う。
と言う事で、今回のアルバムもシングルも、完全に信者向けのモノになっておりました。
と言う感想です。
以上。
画像は徳間ジャパンの公式サイトより。
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