2024年7月23日 12:18 CAT :
       

「カンフートーキョー」と聞いて素直に思ったことを曲解して書く文章

犬神サアカス団4年ぶりのニューシングル「カンフートーキョー」がついに手元にやってきました。

4年ぶりか・・・

ジン兄、情次兄がいなくなってからもう5年も経つらしい。

その時の衝撃と絶望についてはこちらに詳しいです。

あの時は、まぢで衝撃過ぎて、心の中にぽっかり穴が開いていた。心情じゃなくて、まぢで体にでっかい穴が開いたんだよ。

それから5年。結成30周年記念の曲。それが「カンフートーキョー」だ。

15周年「籠の鳥」・・・「地獄の子守唄」の系譜上にある犬神サアカス団の真骨頂とも言えるべき和風ロックの頂点(その後、「恐山」と言う超名曲が出てきたりするけど)とも言うべき名曲中の名曲。

20周年「絆」・・・20年間積み重ねられた「犬神サアカス団」と「犬神サーカス団」と「犬神サーカス団!」の世界観、歌詞、フレーズが要所要所にちりばめられており、間奏部分では、初期の代表曲「エナメルを塗られたアポリネール」の語りを新録すると言うコアなファンの方しか向いてないけど、コアなファンは感涙必死の超名曲。もちろん、約束のあの場所でまた会いますよ。

25周年「GOLD」・・・自ら頂点を極め、本物になった「犬神サアカス団」が、25年間積み重ねた自分たちのスタイルにすり寄る事無く、それでいて「犬神サアカス団」と言う存在をあえて新しい方向から見せる事で、これからの進化をファン期待させまくった大名曲。

と、節目節目にとんでもない曲を送り出してくれた上での30周年楽曲。

こんなのファンじゃなくても、ちびる程期待するに決まっている。

それがこの曲。「カンフートーキョー」だ!

って、なんでやねええええええええええええええええええええええん!!!!!!!!!!!!!!

・・・と思ってた。

実際聞いていただこうか。

曲自体の世界観は「犬神サアカス団」ですよ。紛れもなく。

腐りきった世の中において、これからも自らの存在感を示し続け、電光石火の一撃を食らわせ続けますよ。と言う、強烈なメッセージが込めらた曲だよ。コレ。

大げさじゃなく「犬神サアカス団」と言うバンドの存在によって生き永らえてきたオレみたいな存在にとって、この曲は凄すぎる。

そんな表題曲の次には、おそらくこれまでなら節目の曲として出していてもおかしくない「代理懐胎生物」という名曲が収録されている。

この曲は、素直に「籠の鳥」⇒「絆」⇒「GOLD」の系譜上にあるような曲だと思う。

だって、曲の最後が「東京2060」なんだもん。

こんなもん誰でも、カンフートーキョーとつなげて色々考えるでしょ。

でも敢えてこの曲の方をカップリングにしている。

そして、3曲目に「これぞ犬神サアカス団」と思わせる初期を彷彿とさせる「闇のサアカス」を収録。

ここから先は、オレの勝手な妄想ですよ。

今日日CDを購入するなんて、コアなファンだけしかいない。

このCDをレコードショップで手に取って、初めて「犬神サアカス団」と言う存在を知る人がどれだけいると言うのか。

そんな事は、天才犬神明兄さんなら百も承知だろうて。

その上で、この収録曲順にしていると言う事は、これすらメッセージだと思うんだ。

2人の脱退があり、その後新メンバーが入ったけど、その内2人は定着する前に辞めてしまった。

活動自体が不安定になり、縮小していく・・・ように見えている。下手したら、解散はしないまでも活動自体はしてないと言う空中分解すらあり得るかも知れない。

その中で敢えて、真骨頂となるような2曲をカップリングにして、ご機嫌なロックナンバーを30周年記念曲にしたと言う事は、これまもう「心配すんな!オレ達はこれからも腐った世界を香港映画のカンフーのように殴りつけていくぜ!」と言う、意思表明ですよ。

それも、「別にこれまでと同じような事をやろうと思えばできる」事をカップリング曲で見せつつ、敢えてそこを断ち切った上で、新しい「犬神サアカス団」は今この瞬間も進化し続けているぜ!と。

そんな強い気持ちを感じてしまった。

「筋肉少女帯」って、過去に脱退したメンバーが記念ライブとかで一緒にステージに立ったりする。

何だったら、脱退せずにずっと筋肉少女帯なのはうっちーだけしかいない。オーケンすら、脱退して復帰してる。

それで良いと思う。筋肉少女帯ってそんなバンドなんだよ。

でも「犬神サアカス団」にジン兄さんと情次兄さんが合流することは、もう今後ないんだろうと思ってるし、実際ないだろう。

今回の「カンフートーキョー」を聴いて、それで良い。それが良い。それこそが「犬神サアカス団」だと言う、チョッと不思議な感情に包まれてしまった。

何だろう。

良く分からないけど凄いパワーを持った凄い曲が、ここに来てまた誕生したな。と言う気持ちが強い。

「目障りな異分子」の時にはどうしても「やっぱりあの2人の脱退はかなりのダメージか・・・」と思ってしまったけど、「カンフートーキョー」を聴いてその気持ちなんて完全にどこかに吹っ飛んでいった。

いやぁ、これは凄い曲だよ。

やっぱり犬神サアカス団は凄いバンドだよ。

オレの中で「筋肉少女帯」と「犬神サアカス団」は完全に別格なんだよ。

またライブに行きたいです・・・

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